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【世界陸上】日本のバトンパスを支えるデータ 走速度、パス完了時間など数値化しフィードバック

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【世界陸上】
日本のバトンパスを支えるデータ 走速度、パス完了時間など数値化しフィードバック

世界陸上男子400メートルリレー決勝で3位となり、笑顔で抱き合う藤光謙司(左)と飯塚翔太。駆け寄るのは桐生祥秀、奥は負傷したジャマイカのウサイン・ボルト=12日、ロンドン(川口良介撮影) 世界陸上男子400メートルリレー決勝で3位となり、笑顔で抱き合う藤光謙司(左)と飯塚翔太。駆け寄るのは桐生祥秀、奥は負傷したジャマイカのウサイン・ボルト=12日、ロンドン(川口良介撮影)

 男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した日本。データを有効活用することでバトンパスを練り上げてきた。同リレーチームを担当する科学スタッフは約10人。合宿や試合を毎秒240コマの市販ビデオカメラで撮影し、映像からバトンパス時の走速度、パス完了時間などを割り出し、数値化して選手にフィードバックしている。

 昨年のリオデジャネイロ五輪前からは、それまで1カ月ほどかかっていた個人種目のレース分析を、1週間で選手に届けられるようスピードアップ。「試合から帰る新幹線の中から、もう分析を始める」と科学スタッフの小林海氏。最高速やストライドなどを客観的に把握、次のレースに生かすことで走力向上につなげる狙いだ。

 もちろん選手個々によってデータへの向き合い方はさまざま。感覚派の桐生はあまり重視せず、一方で飯塚などはほぼ必ずチェックするという。

 小林氏は「バトンパスに関するデータは共通認識を持つ必要があるので選手全員に伝える。ただ、データにとらわれすぎれば遅くなることすらある。選手と対話を深めて、どこまで彼らが求めているか見極めて接している」という。(宝田将志)

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