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【譲位特例法成立】障害者の社会参加へ扉

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【譲位特例法成立】
障害者の社会参加へ扉

陛下が使われたラケットを手にする宿野部拓海さん。普段は大切に仏壇に保管しているという=横浜市の横浜文化体育館(伊藤弘一郎撮影) 陛下が使われたラケットを手にする宿野部拓海さん。普段は大切に仏壇に保管しているという=横浜市の横浜文化体育館(伊藤弘一郎撮影)

 「お年を召され、試合会場に来ていただくのは難しいかもしれない。でも、どこかで必ず見てくださるはず。お立場が変わってもお元気で、長生きしていただきたい」

 卓球で2020年東京パラリンピックを目指す宿野部(しゅくのべ)拓海さん(25)は、天皇陛下が譲位されても「気持ちは同じ」と話す。

 宿野部さんは自宅の仏壇で1つのラケットを大切に保管している。平成27年10月、大分県別府市の社会福祉法人「太陽の家」で陛下とラリーをした際、陛下が使われたものだ。

 「ちょっとやりましょうか」。陛下は皇后さまと創立50周年記念式典で同施設を訪れ、選手の練習を見学した際、ラリーをする宿野部さんに声をかけられた。ご参加は“飛び入り”だったが「真剣に向き合っていただいた」(宿野部さん)。ラリーの後、陛下は「海外などいろいろな所に行かれるのですね。パラリンピック頑張ってください」と激励された。パラリンピックの舞台を思い描くとき、宿野部さんは陛下のお言葉を思い出すという。

 日本障がい者スポーツ協会の井手精一郎元常務理事(92)は「両陛下がいらっしゃらなければ、今の障害者スポーツの発展はなかった」と話す。昭和39年の東京パラリンピック。厚生省(当時)の担当者として運営に関わった井手さんですら「障害者はリハビリで運動する人がいたくらいで、スポーツの大会は想像できなかった」という。

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