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義足アスリートと交流しよう! 上智大で障がい者スポーツ支援イベント

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義足アスリートと交流しよう! 上智大で障がい者スポーツ支援イベント

「理解を深めてほしい」と語るオリンピック・パラリンピック支援特別委員会の松本明子委員=東京都千代田区の上智大 「理解を深めてほしい」と語るオリンピック・パラリンピック支援特別委員会の松本明子委員=東京都千代田区の上智大

 障がい者スポーツ支援イベント「バリアを超えていこう! HEALTH ANGELS」が、ALL SOPHIANS’ FESTIVALの企画として、今月28日に上智大(東京都千代田区)で開催される。

 上智大とその同窓会であるソフィア会が運営するオリンピック・パラリンピック支援特別委員会が共催するもので、同会の松本明子委員は「物質的なバリアではなく、心のバリアをなくそう」という主旨のもと、「知らないと知っているでは大きな違いがある」と話し、当日はさまざまなイベントが用意されている。

 午後0時30分からは上智大メインストリートステージで、義足のアスリートとして活躍しているHEALTH ANGELS(切断者スポーツクラブ)によるファッションショーとトークショー。同1時30分からは同テントで義足展示と装着体験が実施される(鉄道弘済会協力)。

 1991年に創設されたクラブの現在の総人数は約120人。その中の大西瞳選手(陸上)は、昨年のリオパラリンピック100メートルと走り幅跳びに出場した。各メンバーは、2020年東京パラリンピックの陸上(短距離、跳躍、投てき)、トライアスロン、バドミントン、水泳、卓球などへの出場を目指している。

 イベントではメンバーの一人、イラストレーターの女性による華やかなデザインの衣装に身を包み、躍動感あふれるショーを展開。彼女たちは“切断ヴィーナス”として全国各地で広報活動を続けている。今回の衣装も、繊維産業で知られるかつて訪れた石川県中能登町からの協力を得ている。

 「まず、知ってほしい。頑張っている姿を見せ、支援につなげていきたい。例えば、装着体験などは最初驚きとともに難しさも。健常者は一瞬はばかられるがやってみてほしい。それによって障がい者が前向きな気持ちになるまでの葛藤も理解されるかもしれない」

 松本委員が力説するように、地道な活動が確かな広がりを見せている。同会の師岡文男副委員長(上智大文学部保健体育研究室教授)の大学後輩という縁から手伝っているそうだが、「上智大はそもそも1964年の東京五輪で語学研修を担ったこともあり、今につながっている。パラへの関心は年々高まっており、リオへも教授や学生を派遣したほど。学生・卒業生のボランティア登録も増えている」と松本委員は付け加える。

 昨年5月には車いすラグビーの体験会、同11月にはソフィア祭でブラインドサッカーのイベントも開催されており2、3カ月に1回、イベントや講演会、また大学では授業や公開講座などが行われている。

 パラ五輪で3個の金メダルを獲得している国枝慎吾選手(車いすテニス)や東京五輪の招致に貢献した佐藤真海選手(陸上)らの活躍で障がい者スポーツへの理解は日に日に深まっている。

 松本委員は「五輪が終わればおしまいではなく、それぞれの目標に向かって活躍しているメンバーらを紹介することで、その後も続く共生社会の創造を考えるきっかけにしていきたい」と語り、「観て、知って、体験してください」と力を込めた。

 同イベントは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会認証の応援プログラムとなっている。

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