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【月刊パラスポーツ GW番外編】「子供たちにひらめき」、公認教材で世界初のパラ授業

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【月刊パラスポーツ GW番外編】
「子供たちにひらめき」、公認教材で世界初のパラ授業

IPC公認教材に基づく授業を終えて、ニック・フラ-氏(後列左から3人目)と記念写真を撮る児童ら=4月25日、東京・東久留米市立神宝小学校(蔭山実撮影) IPC公認教材に基づく授業を終えて、ニック・フラ-氏(後列左から3人目)と記念写真を撮る児童ら=4月25日、東京・東久留米市立神宝小学校(蔭山実撮影)

 2020年東京パラリンピックに向け、国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材(日本版)を使った小学校での教育が今年度から始まった。それに先駆けて世界で初めて東京都内で公開授業が行われ、IPC教育委員会のニック・フラー委員長も視察、期待以上の成果を感じていた。

 教材は「I’mPOSSIBLE」(アイム・ポッシブル)。「不可能なんてない」という意味になる。「IMPOSSIBLE」(不可能)に「’」(アポストロフィ)を一つ加えただけで、不可能も可能になるという発想だ。

 日本版は日本財団パラリンピックサポートセンターや日本パラリンピック委員会(JPC)が作成。小学4~6年生を対象に多様性や共生社会を考える内容となっており、45分の授業で1つのテーマを扱う。

 公開授業が行われたのは東久留米市の市立神宝小学校で、特別支援学級の児童を含む42人が出席。教材の「パラリンピックスポーツについて学ぼう!」をテーマに学んだ。

 最初にリオデジャネイロ大会での映像を見て、知っている競技を確認。その後、「記録」「工夫」「用具」「サポートする人」をキーワードに教諭が児童の考えも聞きながら説明していく。

 「記録」では、マラソンは車椅子の方が速いこと、柔道は組んだ状態から試合をすること、「コーラー」と呼ばれる介助役の声がけなどが題材。担当教諭は盲人マラソンで伴走の経験があり、自分のレース以上に緊張した体験も交えた。

 まとめで児童が感想などを用紙に記入。「コーラーの欠かせない役割に感心した」「用具づくりにはどれくらい時間がかかるのか」「どんな人でも楽しめると分かった」と発表した。

 次の授業は体育館でシッティングバレーボールのための練習を体験した。

 フラー委員長は「教師の人生の教訓も含めた指導は素晴らしく、子供たちも非常に積極的で、ひらめきを感じているようだった。2020年に向けて社会で生きる能力を培っていくのに大成功だ」と話していた。

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