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【世界国別対抗フィギュア】宇野昌磨、リスク避けた演技で唯一の大台超え

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【世界国別対抗フィギュア】
宇野昌磨、リスク避けた演技で唯一の大台超え

男子SPで演技する宇野昌磨=国立代々木競技場 男子SPで演技する宇野昌磨=国立代々木競技場

 宇野の得点は男子選手の中で唯一、大台を超えた。103・53点。大きなミスなく演技を終えたその表情は、それでも晴れなかった。

 原因は後半の連続ジャンプで、気持ちが消極的に傾いたからだった。予定では4回転-3回転の構成。しかし、2つめが2回転にとどまった。「跳んだ感じでは(3回転に)いけなくもなかった。『(2回転になって)しまった』ではなく『(2回転に)してしまった』」。19歳はこう振り返った。

 最初の4回転を着氷したとき、攻める気持ちが強ければ挑める状況だった。ブレーキをかけたのは、失敗のリスクを恐れたからだ。「チーム戦でミスをしたら(日本が)大きく順位を落としてしまう。逃げてしまった」。初の国別対抗戦で、“守り”に入った。

 冷静な判断もあった。「2回転を降りたら100点くらい」。リスクを避けた演技は、本人の読み通りの得点になった。基礎点が1・1倍になる後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では出来映えで満点の3点を加えた。世界選手権銀メダルの実力は、随所で見せつけた。

 フリーでは、4回転フリップを後半にも組み込む新たな構成に挑む。早くも五輪シーズンである「来季を見据えた構成」だ。今季最終戦の最後の演技。日本のファンに、今度は攻めの演技を披露してみせる。(田中充)

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