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【月刊パラスポーツ】ノルディックスキー・新田佳浩 家族との絆を力に、再び頂点へ

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【月刊パラスポーツ】
ノルディックスキー・新田佳浩 家族との絆を力に、再び頂点へ

W杯札幌大会でで2位となり、表彰台で笑顔を見せた=札幌市西岡競技場 W杯札幌大会でで2位となり、表彰台で笑顔を見せた=札幌市西岡競技場

 「これで自信を持って来シーズンを迎えられる」-。障害者スキーのエース、新田佳浩(日立ソリューションズ)は、19日のワールドカップ(W杯)札幌大会距離クラシカル男子5キロ立位で銀メダルに輝き、納得の表情で今季を締めくくった。平昌パラリンピックまであと1年。36歳は6度目となる大舞台で、2大会ぶりの「金メダル」を最愛の家族に届ける覚悟だ。(西沢綾里)

 「雪原のマラソン」と呼ばれるクロスカントリースキー。得意のクラシカルでは今季、2月の世界選手権(20キロ)で銅メダル。15日の平昌パラリンピックのテスト大会を兼ねたW杯(10キロ)では優勝を飾った。札幌大会は攻めの戦略でスタート直後に転倒したものの、慌てずに追い上げて2位に食い込み、確かな手応えを得た。

 3歳の時、祖父が運転していた農業機械に巻き込まれて負傷し、左の肘先を切断した。それでも父の「自信の一つにしてほしい」という願いを受け、翌年からストック1本でスキーを始めた。中学2年で初めて全国大会に出場。そこで日本パラリンピックスキーの荒井秀樹監督の目に留まった。当初は両親から「障害者の枠の中でやるなんて」と反対されたというが、監督が持参したパラリンピックの映像には、想像を超える激しさと力強さがあり、心を揺さぶられた。

 1998年長野パラリンピックに17歳で初出場。8位入賞という結果以上に、全国から集まった100万羽を超える折り鶴で彩られた閉会式を経験して「初めて(健常者との)一体感を感じた」。その光景はいまも心に強く残る。以来、一層の努力を重ね、2002年ソルトレークシティー大会5キロで銅メダル、10年バンクーバーでは10キロと1キロ(スプリント)で金メダルを獲得した。

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