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【サッカー日本代表】
主将の長谷部の離脱決定、代役は… 岡崎「チームがまとまるように」
【アルアイン(アラブ首長国連邦)=小川寛太】サッカー日本代表は20日、W杯ロシア大会アジア最終予選B組のアラブ首長国連邦(UAE)戦が行われるアルアインで合宿2日目の練習を実施した。吉田(サウサンプトン)らも合流した。
所属クラブから近日中に手術を受けると発表された長谷部(アイントラハト・フランクフルト)は、19日夜にいったんチームに合流したものの、離脱することが決まった。
今年初戦となるUAE戦は、23日午後7時半(日本時間24日午前0時半)に始まる。
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主将の離脱が決まった。19日の練習後、ドイツからアルアイン入りした長谷部はハリルホジッチ監督らと話し合い、苦渋の結論を出した。
「替えの利かない選手なのは間違いない」と酒井宏(マルセイユ)が言うように、代役探しは簡単ではない。代表で104試合出場と経験豊富な33歳は、守備的MFとして高い危険察知力を駆使して長らく日本の中盤を支えた。ポジションが重なる今野(G大阪)は「監督の要求に応えるだけ」と気を引き締めるが、約2年ぶりの代表で連係面などに不安はぬぐえない。
精神的支柱を失う面では、前向きな影響も出ている。香川(ドルトムント)は「残念だけど、その分自分たちがやらないといけない」と話し、岡崎(レスター)は「これをきっかけに、もっとチームがまとまるようにしていきたい」と結束して戦える契機にしたい考えを強調した。
これまで長谷部に依存しがちだったチームで、自覚や責任感を高める好機と考えることもできる。「災いを転じて福となす」としたい。(小川寛太)