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【大相撲春場所】照ノ富士、天敵粉砕で給金直し 「普通」といつものセリフも戻った

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【大相撲春場所】
照ノ富士、天敵粉砕で給金直し 「普通」といつものセリフも戻った

【大相撲三月場所】九日目 取り組み前に気合いを入れる照ノ富士=エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)(撮影・岩川晋也) 【大相撲三月場所】九日目 取り組み前に気合いを入れる照ノ富士=エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)(撮影・岩川晋也)

 勢とは過去8戦1勝。照ノ富士にとって、いわば“天敵”だ。それがこの日は取組前から、いつもと様子が違ったらしい。「相手が自分より小さく見えたんだ。そういうときは勝っちゃうんだよな」。苦手意識は霧散。大関の思った通り、白星をつかんだ。

 ぶつかった直後に引いた左前みつが生命線となった。なかなか右を差し込めなかったが、上手投げで振り回して相手を崩す照ノ富士らしい豪快な取り口。最後は右四つで土俵の外へ投げ飛ばすように力強く寄り切った。

 4度目のかど番を早くも脱出し「普通」と笑いながら、いつものせりふを口にした。9日目までに勝ち越すのは、右膝を痛める前の平成27年秋場所以来。今場所は最近の不振を払拭するかのような内容を続けており「見違えるような相撲だ」と八角理事長(元横綱北勝海)をうならせた。

 弟子の苦労を見守ってきた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「膝が回復してきたことに尽きる。地道にやってきたことが少しずつ実ってきた。それでもまだ過程の途中だ」とさらなる上昇に期待を寄せる。

 優勝争いでは稀勢の里、高安の田子ノ浦部屋勢を1差で追う。本人は「何とも思っていない」というが、新横綱との対戦はまだ残っている。25歳の大器が本領を発揮すれば、後半戦の鍵を握る存在となりそうだ。(藤原翔)

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