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【スポーツ異聞】錦織圭はなぜ感情むき出しでラケットに当たるのか… コート上のユーモアは観客を味方にする

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【スポーツ異聞】
錦織圭はなぜ感情むき出しでラケットに当たるのか… コート上のユーモアは観客を味方にする

BNPパリバ・オープン4回戦で米国のドナルド・ヤングをストレートで下した錦織圭=インディアンウェルズ(AP) BNPパリバ・オープン4回戦で米国のドナルド・ヤングをストレートで下した錦織圭=インディアンウェルズ(AP)

 しかし、これらのルールに違反しても、最初は「警告」を受けるだけで、失格や退場といった重いペナルティーは科されないのが一般的だ。選手の生命線でもあるラケットをぞんざいに扱う姿は、テニスに対する冒涜にも映るのだが…。

 前世界王者、セルビアのノバク・ジョコビッチ(29)をはじめ、テニスのトップ選手に“コート上の暴君”が他の競技に比べて多いことをテニス関係者は重く受け止めるべきだろう。プロ野球の世界でもかつて“助っ人外国人”が審判の判定に納得せずに、バットをへし折るようなシーンが見受けられたが、昨今は1シーズン通してもまれに見るぐらいだ。道具を大切に扱うイチローではないが、選手の間にそれが「恥ずべき行為」であることが理解されつつあるようだ。

マッケンローという“模範”

 1980年代に四大大会を席巻した米国のジョン・マッケンロー(58)は「悪童」の異名をとるなど、試合中の態度が“非紳士的”だった。審判に悪態をついたり、ボールを観客席に打ち込んだりは日常茶飯事。しかし、一見、傍若無人でやりたい放題でもファンから愛されたのには理由があった。

 一見、怒りに任せたような猛抗議に見えて、観客のことをしっかり意識しながら、その言葉にはユーモアとウィットがあふれていた。ときに少年のようないたずら心も見え隠れして、誰からも憎めない性格だったことも人気の秘訣といえた。

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