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【オリンピズム】1972札幌(6)「あの当時、オレら緊張してたよね」 日の丸背負う責任感

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【オリンピズム】
1972札幌(6)「あの当時、オレら緊張してたよね」 日の丸背負う責任感

メダルを独占し、大観衆に手を振る日の丸飛行隊。右から藤沢隆、青地清二、笠谷幸生、金野昭次の4選手=1972年2月6日、宮の森シャンツェ メダルを独占し、大観衆に手を振る日の丸飛行隊。右から藤沢隆、青地清二、笠谷幸生、金野昭次の4選手=1972年2月6日、宮の森シャンツェ

 午後10時に終わる“日課”は選手村に入ってからも変わらなかった。節度を知っていた。善悪の判断がおぼつかない昨今の選手とは根本的な部分が違っていた。笠谷が益子につぶやいた言葉がそれを象徴している。「あの当時、オレら緊張してたよね」。ススキノに行くにも、どこに行くにも、日の丸を背負う自覚があった。

 寡黙な笠谷も益子には時折、本音を吐露してきた。「銀メダルの金野君と銅メダルの青地さんに迷惑かけたらいけないから、オレは勝手なことはできないんだぁ。オレ一人のメダルであれば、もう少し言いたいこと言えて、やりたいことをやれたけど、そういうわけいかないんだよね…」。責任感を抱え続けて、笠谷は生きてきた。=敬称略(川越一)

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