産経ニュース

【月刊パラスポーツ】やり投げ 福島壮気(つよし) コーチと二人三脚、広がるサポートの輪

スポーツ スポーツ

記事詳細

更新

【月刊パラスポーツ】
やり投げ 福島壮気(つよし) コーチと二人三脚、広がるサポートの輪

新開発したスポーツ用の装具を両足に着用して練習に励む福島=前橋市 新開発したスポーツ用の装具を両足に着用して練習に励む福島=前橋市

 大空に、今日もめいっぱいの放物線を描く-。障害者陸上男子やり投げ(切断・機能障害F43)の日本記録保持者、福島壮気(明治安田生命)は2020年東京パラリンピックに向けて飛躍を期している。昨年9月のリオデジャネイロ・パラリンピックには出場できず、涙をのんだ。その悔しさを練習にぶつける日々だ。「支えてくれている人たちのためにも、このままでは終われない」。東京では渾身(こんしん)の投擲(とうてき)を披露する覚悟でいる。(西沢綾里)

 生まれつきの脊椎損傷で、両足の感覚はまひしている。補装具を着用しての生活だが、小学校の運動会では、みんなと同じように徒競走にも出場した。とにかく「負けず嫌いだった」と母マユミさん(55)。小学4年からは地元の障害者野球チームに入り、肩の強さでは太鼓判を押されていた。

 中学卒業後、入学した二葉高等養護学校(現二葉高等特別支援学校)で、体育教諭だった寺町良次コーチ(59)と出会ったことが転機になった。運動機能を向上させる授業中に「やり投げでパラリンピックを目指してみないか」と誘われたのだ。

 もちろん、高校から始めた陸上競技。順調だったわけではない。ただでさえ足の筋肉は弱く、直立は不安定。歩行もがに股だ。だから助走の際、足を交差させてステップを踏むことは難しい。競技を始めた当初は思うようにいかず、思い切り投げても5メートルがやっとだった。だが「負けず嫌い」が努力を支えた。約半年かけて足を交差させられるようになると、その後もコーチと二人三脚で練習に励み、高3の夏には従来の記録を3メートル上回る29メートル23センチの日本記録を樹立するまでになった。

続きを読む

このニュースの写真

  • やり投げ 福島壮気(つよし) コーチと二人三脚、広がるサポートの輪

「スポーツ」のランキング