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【きょうの人】安藤悠哉さん(22)箱根駅伝・青学大主将 「アンカーに選んでもらい感謝」

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【きょうの人】
安藤悠哉さん(22)箱根駅伝・青学大主将 「アンカーに選んでもらい感謝」

箱根駅伝・青学大主将の安藤悠哉さん 箱根駅伝・青学大主将の安藤悠哉さん

 箱根駅伝の復路10区。両拳を力強く握りしめ、跳びはねるようにゴールテープを切った。「優勝はみんなのおかげ。アンカーに選んでもらい感謝しかない」。主将として大会3連覇を達成。最高の形で自身の陸上人生に幕を下ろした。

 箱根駅伝に憧れ、中学1年で陸上の道に進んだ。夢がかなったのは大学2年のとき。今回と同じ10区を任され、歴史的初優勝に貢献した。「大歓声は今でも忘れない。この舞台を走れるなら1年間苦しい練習もできると思った」

 大きな挫折も味わった。3年時、故障の影響もあり、駅伝シーズンを棒に振った。仲間から新主将に推されても、躊躇(ちゅうちょ)の心があった。そんな時に前主将の神野大地から背中を押された。「やりがいがあるからぜひやってほしい」。尊敬する先輩に諭され、心を決めた。

 9区を走った同学年の池田生成は「シャイな性格で口数は多くない」と評す。そんな男が主将となり、言葉でもチームを引っ張るようになった。練習に不熱心なチームメートに「今のままでは邪魔」と心を鬼にしたことも。本気で戦う主将に引っ張られ、チームは常勝の道を突き進んだ。

 抜群の統率力は意外なところから培われた。大学で陸上は区切りと決め、就職活動に臨んだ。数多くの採用試験で苦しんだ経験から得たのは上手な表現方法。「どうしたら気持ちが伝わるか。考え方、発言が変わった」と振り返る。

 昨年9月にようやく内定をもらえたのはスポーツシューズを手がけるメーカーから。「今度は選手を支える側で生きていく」。箱根駅伝を通じて手にした“宝物”を胸に、春から新たな道を歩む。(浜田慎太郎)

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