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【五輪会場見直し4者協議】IOCの場当たり的対応、「選手第一」から外れた提案に混乱も

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【五輪会場見直し4者協議】
IOCの場当たり的対応、「選手第一」から外れた提案に混乱も

発言するジョン・コーツIOC副会長 =29日午後、東京都港区(春名中撮影) 発言するジョン・コーツIOC副会長 =29日午後、東京都港区(春名中撮影)

 迷走する水泳など3会場の整備計画では、収拾役を買って出たはずのIOCに、場当たり的な対応が目につく。

 作業部会が開かれた27日の段階で、ボート・カヌー会場の選択肢の一つだった「長沼ボート場」について、IOC幹部は「プレ大会ができれば(長沼の)PRにもなる」と語っている。

 東日本大震災の被災地と東京五輪の接点に踏み込んだ提案は、小池知事が執着する「復興五輪」の顔を立てる意味合いが強い。

 プレ大会は五輪会場で行わなければ意味がない。眼目は本番と同じプログラムを組み、競技進行の課題を把握、解消することにある。選手が五輪前に本番会場での試技を体感できる場でもあり、IOCの提案は現実味に乏しい。

 29日の4者トップ級会合でもコーツ調整委員長から、長沼への事前キャンプ誘致に含みを持たせる発言が出たが、キャンプ地は自治体と各国競技団体による合意で決まる。長沼の利便性の悪さは以前から指摘されており、日本のボート関係者でさえ「キャンプ地としては有力でも、日本が使うかどうかは分からない」と言葉を濁している。

 プレ大会も事前キャンプも被災地で-の提案は「選手第一」の理念から外れ、上滑りしている。IOCの立ち位置は、それでも「スポーツ界の代弁者」なのだという。混乱が長引くのも無理はない。(森田景史)

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