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【五輪会場見直し4者協議】目玉の「長沼」断念、見えぬ「横浜」 小池百合子都知事に試練

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【五輪会場見直し4者協議】
目玉の「長沼」断念、見えぬ「横浜」 小池百合子都知事に試練

四者協議会議で発言する小池百合子都知事=29日午後、東京都港区(春名中撮影) 四者協議会議で発言する小池百合子都知事=29日午後、東京都港区(春名中撮影)

 東京都の小池百合子知事は「都民ファースト」の目線で五輪大会経費の削減と「復興五輪」をキーワードに競技会場計画の見直しを仕掛けた。経費削減では国際オリンピック委員会(IOC)と思惑が一致して会場整備費の圧縮に一定の道筋をつけた格好だが、目玉の「長沼ボート場」(宮城県登米市)での競技開催は断念を強いられた。バレーボール会場の決定はクリスマスまでの先送りが認められたが、提案する横浜アリーナ(横浜市)の活用はまだ不透明な情勢で、小池氏は正念場を迎えている。

 小池氏は都の調査チームがはじき出した「開催経費3兆円超の可能性」を掲げて見直しを加速。根回しをしないまま大会組織委員会やIOCに提示する強気のプランを描いてきた。

 潮目を変えたのは10月のトーマス・バッハIOC会長との面談だった。「開催都市として選ばれた後にルールを変えないことが利益にかなう」と牽制され、現行計画の減額案と代替地案の並列を余儀なくされた経緯がある。「長沼」採用を目指した小池氏の一連の動きに、組織委の森喜朗会長は講演先で「かわいそうに、(宮城県の)村井嘉浩知事は踊らされちゃった」と皮肉るなど批判を繰り返した。

 小池氏はIOCの改革指針「アジェンダ2020」に既存施設の活用が明記されていることを強調し、今後の「横浜」活用に意欲をみせる。だが、IOCのクリストフ・デュビ五輪統括部長は29日「非常に野心レベルの高い目標だ」と厳しい姿勢を崩さなかった。

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