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【話の肖像画】PL学園野球部元監督・中村順司(5)正しい野球教えていくのが恩返し

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【話の肖像画】
PL学園野球部元監督・中村順司(5)正しい野球教えていくのが恩返し

PL学園野球部元監督・中村順司(門井聡撮影) PL学園野球部元監督・中村順司(門井聡撮影)

 〈史上最高の呼び声も高い手腕で甲子園を沸かせた指揮官の退任を惜しむ声もあったが、退任から20年近くが経過しても、高校野球ファンの心に刻み込まれた姿そのままに「PLの中村順司」であり続けている〉

 私はPL学園に育てられた人間です。選手として甲子園に出場し、監督としても素晴らしい経験をさせてもらいました。私が生まれ育った福岡県中間市は高倉健さん(俳優、平成26年死去)の出身地でもあります。高倉さんが漂わせるイメージのように、私もPL学園に対して筋を通したい。この先もPLの中村のままでいたいと思っています。

 〈野球への情熱は今も失われていない。11年からは母校の名古屋商科大学を率い、今年から就任した総監督としてもグラウンドに姿を見せて学生とともに汗を流している。野球を教えることが何よりも好きだという〉

 監督時代は目先の試合で結果を残そうと、主力選手を集中的に指導していました。総監督になった今は、少し先を見据えて次の主力候補となる下級生を中心に見るようにしています。もともと、私はチームをまとめていく指揮官タイプではなく、野球の技術を教える職人のようなものだと思っています。現役時代の私はできないことばかりだった。だからこそ、選手たちが努力を重ねて、課題を克服していく姿を見るのは大きな喜びです。

 これからも選手たちに「正しい野球」というものを教えていきたい。選手たちが自分の殻を破っていくのに手を貸すことが、私なりの野球界への恩返しだと思っています。(聞き手 奥山次郎)

 =次回はソプラノ歌手の林康子さん

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