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【話の肖像画】PL学園野球部元監督・中村順司(1)休部は残念、復活に期待

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【話の肖像画】
PL学園野球部元監督・中村順司(1)休部は残念、復活に期待

PL学園野球部元監督・中村順司(門井聡撮影) PL学園野球部元監督・中村順司(門井聡撮影)

 〈初優勝の56年春以降、桑田真澄(元巨人など)と清原和博(元西武など)の「KKコンビ」が日本中を沸かせた58年夏からの5季、立浪和義(元中日)らを擁して春夏連覇を果たした62年にかけて、高校球界に類をみない黄金期を築き上げた〉

 勝利はすべて選手がつかんだもので、敗北はすべて監督の責任です。ただ、選手にもチームのためにやらなければいけないことはある。サインを見逃してはいけないし、送りバントや進塁打を打つ必要も出てきます。全力疾走を怠ってはいけないし、味方のミスを想定したカバリングも不可欠。私が徹底させたのは、選手としてやらなければいけない最低限のことだけでした。

 あとは選手をリラックスさせることを考えればよかった。私は高校時代、ある試合で致命傷になりかねないエラーをしたことがあります。先輩たちに申し訳なく思い、殴られることも覚悟していました。おどおどしていると、当時の監督が「順、女の子のことを考えてんじゃねえぞ」と冗談を言って、凍り付くような場を和ませてくれました。その後にのびのびとプレーできて、試合にも勝った経験は頭に鮮明に残りました。自分が監督になってからも選手をリラックスさせる大切さを忘れたことがありません。あくまで結果は後からついてきただけです。(聞き手 奥山次郎)

【プロフィル】中村順司

 なかむら・じゅんじ 昭和21年8月5日、福岡県生まれ。高校時代、PL学園で甲子園に出場し、その後、名古屋商科大学、キャタピラー三菱でプレー。PL学園のコーチを経て55年に監督に就任した。甲子園には春夏通算で16度出場し、優勝計6回。通算戦績58勝10敗。桑田真澄や清原和博といった多くのスター選手を育て上げ、平成10年春の甲子園を最後に退任。その後、名古屋商科大学監督、今年からは総監督を務める。

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