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【スポーツ異聞】スポーツ選手は「ギャンブル依存症」になりやすい? 野球賭博の背景にあるもの

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【スポーツ異聞】
スポーツ選手は「ギャンブル依存症」になりやすい? 野球賭博の背景にあるもの

許容しがたい球界の信頼失墜―。野球賭博問題で会見するNPB・熊崎勝彦コミッショナー(右)=11月10日、東京都港区(大橋純人撮影) 許容しがたい球界の信頼失墜―。野球賭博問題で会見するNPB・熊崎勝彦コミッショナー(右)=11月10日、東京都港区(大橋純人撮影)

 ポストシーズンになってプロ野球選手の周辺がきな臭くなっている。もともとアスリートにギャンブル好きは多い。勝負の興奮や相手との駆け引きは、ギャンブルの“切った張った”のスリリングな状況に通じ、中でもプロスポーツは「成功が収入=カネ」に直結することも共通する。本業そっちのけで一線を踏み越えれば、自ら首を絞めることになる。平成版「黒い霧」というべき事態に気をもむ野球関係者は多いが、賭博という犯罪行為にばかり目を向けるのではなく、ギャンブル依存という病に対して認識を深めるべきだろう。

「娯楽」の域を超えて

 アスリートの酒やタバコ、ギャンブルなどの依存症(アディクション)を克服する英国のある施設で、受診者の約7割がギャンブルの虜(とりこ)になっていたという深刻な報告がある。スポーツ選手の依存症といえば、かつてはアルコールが多かったが、今はギャンブル依存が度合いを強めている。桁違いの掛け金で莫大な資産を失うこともある。ロンドン南部のスポーツクリニックには、常にコンペティティブな(競争)社会にさらされるアスリートのために田舎のコテージのような環境で心の平穏を回復させる治療法があるという。

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