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【世界柔道】初出場の梅木、延長戦制し世界女王に

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【世界柔道】
初出場の梅木、延長戦制し世界女王に

柔道の世界選手権女子78キロ級で優勝し、金メダルを手に笑顔の梅木真美=28日、アスタナ(共同)

 決勝の延長でも、女子78キロ級の梅木のスタミナは十分だった。

 畳に倒れ込んだベレンセクが気を許した一瞬を逃さない。すぐさま覆いかぶさると、足を抜いて横四方固めに持ち込んだ。20秒間、がっちりと抑え込んでの一本勝ち。「あまり実感がない」と照れ笑いした初出場の20歳が、この級の日本勢では12年ぶりの頂点へと駆け上がった。

 外国人相手に、パワーやスタミナで全く引けを取らない。攻撃に対する受けも強く、全5試合で一つのポイントも許さなかった。バルセロナ五輪金メダリストで大学の総監督を務める古賀稔彦氏が「私相手にも1時間ぶっ通しで乱取りを挑んでくる」という負けん気と、男子選手と積極的に組み合った成果が出た。

 大分県出身の大学3年生は、9歳から柔道を始めた。小学校時代は地元の綱引きクラブにも所属。自慢の腕力を磨き、九州大会2位になったこともある。

 柔道は中学3年の全国大会で3位になり、「このまま終わりたくない」とのめりこんだ。高校2年で世界ジュニア選手権を制し、全日本ジュニアは2013年まで3年連続で優勝した。

 昨年から代表争いに顔を出すようになったが、秋のアジア大会は3位止まり。評価を上げられないまま、代表選考会を兼ねた4月の全日本選抜体重別選手権でも準決勝で敗れた。本人も「選ばれないと思っていた」という中での抜擢だったが、世界を相手に堂々とした戦いぶりで応えた。(田中充)

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