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【世界柔道】永瀬「2強」破って初の世界王者 苦戦続いた男子81キロ級に光

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【世界柔道】
永瀬「2強」破って初の世界王者 苦戦続いた男子81キロ級に光

男子81キロ級決勝 フランスのロイック・ピエトリ(下)を破り優勝し、笑顔の永瀬貴規=アスタナ(共同)

 がっちり抑え込んだ相手を逃さなかった。男子81キロ級の決勝で前々回覇者のピエトリに縦四方固めで一本勝ち。準決勝で破った前年王者のチリキシビリと「2強」を倒し、日本勢が苦しみ続けた階級の頂点に21歳の永瀬が初めて立った。

 「最初から前へ出る」。この意識を初戦から徹底した。前年の苦い負けを教訓にしての戦略だった。「永瀬は前回、死にきれなかった」。金丸雄介コーチはこう表現する。昨年は準々決勝のチリキシビリにも、3位決定戦のピエトリにも劣勢の場面から技を仕掛けにいけなかった。

 相手の重圧、返される恐さ…。玉砕覚悟でも攻めるべき展開で、前に出ずに敗戦を受け入れてしまった。家族が「あんなに落ち込んだ顔は見たことがない」と明かす状況に、永瀬は「昨年は最低(銅)メダルという気持ちがあった」と当時の弱気を認める。守りの姿勢がブレーキになったからこそ、「今年は金しか狙っていない」と果敢に攻めて、同じ相手に雪辱を果たした。

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