五輪エンブレム問題

差し止めの公算低くとも… 専門家「祭典の顔にいかがなものか」

 2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムが盗用と指摘されている問題が深刻化してきた。ベルギーの劇場のロゴをデザインした同国のデザイナーが「盗用」疑惑を指摘。デザイナー側が、国際オリンピック委員会(IOC)に使用差し止めを求める訴訟にまで発展している。

 大会組織委員会は7月24日にエンブレムを公表。劇場のロゴデザインを担当したオリビエ・ドビ氏が27日付のフェイスブックの投稿に「驚くほど似ている」と記した。エンブレムをデザインした佐野研二郎氏は8月5日の記者会見で「全くの事実無根だ」と否定。組織委も「問題はない」としたが、ドビ氏側は14日、地元ベルギーの裁判所に使用差し止めを求める訴えを起こした。

 訴訟では、佐野氏が劇場のロゴを基にエンブレムを作成したことを、ドビ氏側が立証する必要があり、著作権に詳しい平野泰弘弁理士は「内部告発など余程のことがない限り、グレーであっても訴えが認められることはない」とみている。

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