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【陸上】世界選手権でレース中の体温測定、国際陸連が初の試み

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世界選手権でレース中の体温測定、国際陸連が初の試み

高温のサバイバルレースとなった前回の世界選手権女子マラソン。福士(左から3人目)は粘って銅メダルを獲得した=2013年8月10日、モスクワ(撮影・桐山弘太)

 国際陸連が8月の世界選手権(北京)で、持久系種目のレース中に選手の深部体温を測定する計画であることが19日、日本陸連関係者の話で分かった。暑熱対策の一環で、国際陸連の主催大会では初の試み。

 関係者は「測定したデータを選手にフィードバックし、競技力の向上に役立ててもらいたい」と狙いを説明している。北京同様、酷暑が予想される2020年東京五輪に備えるうえでも貴重な機会となりそうだ。すでに各国に通達しており、測定に参加するかは選手各自が選択できる。

 対象は男女の1万メートルとマラソン、競歩。選手はスタート前に時間経過と体温変化を記録できるカプセルを飲み込み、フィニッシュ後、測定装置を体の外から当てて記録データを吸い出す方式を取る。カプセルはその後、自然と排泄(はいせつ)される。

 体内の温度が過剰に上昇すると運動機能が低下し、脱水症状や熱中症などを引き起こす危険がある。今回の測定は、日本陸連の山沢文裕医事委員長らで構成する国際陸連医事委員会が発案。選手らは深部体温の変化を把握することで、自身のコンディションと給水、レース内容などの関連を踏み込んで分析できるようになる。

 練習中の深部体温の測定は国内外で行われているが、実戦では練習と異なり給水を失敗するケースや選手間の駆け引きなどの要素も加わるため、より興味深いデータが採取できる可能性があるという。

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