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【陸上】高瀬「怖さ吹っ切れた」 右脚不安に負けず初V

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【陸上】
高瀬「怖さ吹っ切れた」 右脚不安に負けず初V

男子100メートル決勝 10秒28で優勝した高瀬慧(左から4人目)=デンカスタ

 勝つべくして勝つ。それが高瀬のテーマだった。記録的に100メートルも200メートルも優勝候補の筆頭。本人もそれを承知で「2冠」を公言し、あえて自分を追い込んだ。世界選手権の決勝進出を懸ける時、200メートルの19秒台突入を意識する時には「もっとプレッシャーが掛かってくる」と考えての挑戦だった。

 誤算は右脚に不安を抱えたまま大会に入ったこと。5月末に200メートルで日本歴代2位の20秒14をマークしたが、右ふくらはぎにダメージが残り、約2週間練習を見合わせた。結果、完璧には仕上がらず、27日の200メートルは優勝を逃してしまった。「怖くて(動きを)制御していた」という。

 一夜明けた100メートルには「いかに立て直すかも選手の力」と臨んだ。肌寒いコンディションでタイムは10秒28と物足らなかったが、伸び盛りのサニブラウンらに優勝は譲らなかった。昨年から取り組むメンタルトレーニングの効果も手伝って「怖さを吹っ切れたのが今までと違うところ」。今回経験した集中の感覚は、日本のエースへと脱皮する大きな一歩となるかもしれない。(宝田将志) 

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