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【陸上】円熟の藤光、5年ぶり優勝 男子200メートル

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円熟の藤光、5年ぶり優勝 男子200メートル

男子200m決勝で優勝し、スタンドの声援に笑顔で応える藤光謙司 =27日午後、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム (撮影・大橋純人) 

 日本歴代2位のタイムを持つ高瀬も、勢いに乗る高校2年生のサニブラウンも、29歳の円熟の強さにはかなわなかった。男子200メートル決勝、藤光は曲走路を抜けた所で体一つリード。勝利を確信すると、あとは伸びやかに後続を引き離し、20秒32で日本一のフィニッシュラインを駆け抜けた。

 「正直、スカッとしない。タイムがついてこなかった」。自己記録を100分の1秒更新しても納得できないのは充実している証拠だろう。

 今季はシーズン前から違った。それまで苦しんできた腰痛が回復し、ウエートトレーニングを再開。体を鍛え直すことができた。昨秋から、どの部位をどう使えばスピードを出せるかつかめてきたことも相まって「技術が確立できた」と安定感が増した。

 近年はリレー要員として日本短距離を支えてきた。2013年世界選手権は400メートルリレーで6位入賞に貢献し、昨年のアジア大会では1600メートルリレー金メダルを獲得。しかし、1人の競技者としては「個人種目でも出られていればと悔しい思いをしてきた」。だからこそ、200メートル代表の座を引き寄せたこの優勝には意味がある。

 ベテランの域に入りつつあるが、良いサプリメントがあると聞けば試し、金にリラックス効果があると聞けば腕に金箔(きんぱく)を施すなど前向きな変化はいとわない。「ここはただの通過点。伸びしろを感じている」。自信と向上心を携えて、藤光は世界選手権のファイナルを目指す。(宝田将志)

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