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【東京マラソン】股関節意識の動きで覚醒、2分短縮…今井、マラソン復権へ「高い目標持って」

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【東京マラソン】
股関節意識の動きで覚醒、2分短縮…今井、マラソン復権へ「高い目標持って」

男子7位でゴールした今井正人(山田俊介撮影)

 自己記録を2分近く縮めてゴールに飛び込んだ。現役最速記録の2時間7分39秒。悲願だった日本代表の座を引き寄せたといえる。

 「これまで良い練習ができても裏切ってきていたから」と白い歯をのぞかせた今井。失速を繰り返してきた終盤で、この日は力感を失わなかった。

 33キロ過ぎ、ギアを上げた先頭集団にこそ引き離されたが、35キロからの5キロを15分41秒にまとめ、39キロ手前でケベデをかわし7位に。「笑顔でゴールしたことがなかったので、それができてよかったです」とうなずいた。

 新たな体の使い方がはまった。30キロ以降の苦しくなる局面、今まではひざを上げようとして肩にも力が入っていた。そこで、1カ月半前から股(こ)関節の動きを意識し始めたところ、地道に鍛えてきた体幹と相まって楽に脚を運べ、腕も振れるようになったという。

 順大時代、箱根駅伝で「山の神」と名をはせた今井も30歳。常に高かった期待値に応えられる準備が、ようやく整いつつある。昨夏のナショナルチームの北海道合宿では選手のリーダー役に指名され、練習を牽引(けんいん)した。日本陸連のデータ測定では「暑さへの適性」に関して優位性ある数値を示しており、酷暑が想定される世界選手権の舞台、北京でも心強い。

 今回、森下広一監督の現役時代のタイム(2時間8分53秒)は超えた。「監督はバルセロナ五輪で銀メダルを取ってますから。自分も高い目標を持って、前を向けると思います」。日本男子マラソン復権へ。リオデジャネイロ五輪を見据え、ここで立ち止まりはしない。(宝田将志)

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