横浜スタジアムが“街の顔”として生まれ変わる 東京五輪へ客席6000増設

 
2020年に完工予定の横浜スタジアム増設・改修後のイメージ図 (DeNA球団提供)

 2020年東京五輪の追加種目となる野球・ソフトボールのメイン会場でDeNAの本拠地・横浜スタジアムが今オフから客席の増設と施設の改修工事に着手する方針だ。客席は現在より6千増の3万5千とプロ野球が本拠地とするドーム以外の屋外球場としては甲子園に次ぐ規模。五輪開催年の3年後の春には新たな横浜の“顔”として生まれ変わる。(三浦馨)

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 球場は1978年に開場し、今年が40年目。最近は施設の老朽化と収容人員(約2万9千)の少なさが課題だった。客席の増設や改修が検討される中、昨年12月に東京五輪の会場となることが正式に決定。「これが大きな引き金となった」と球場を運営する横浜スタジアム社長を兼務する岡村信悟DeNA球団社長(47)は明かす。

 球場を所有する横浜市へ提出した計画案では新たな客席は一塁側と三塁側、バックネット裏のそれぞれ上部へ建て増す。総工費は約85億円。増設席数を6千としたのは主催70試合で席の埋まる稼働率を90%とし、年間200万以上を動員するには3万5千の収容人員が必要だからだ。

 今季はさまざまな営業努力やチームの好調ぶりにも支えられ、球宴前の前半戦終了時点(主催38試合)で球場の観客動員は早くも100万を突破。稼働率も95・2%と好調で、シーズン終了時には過去最高の196万到達が見込まれている。

 「今やハマスタのチケットは入手困難な状態。五輪期間も含め、より多くの方に観戦を楽しんでもらうには客席の増設がどうしても必要だった」と岡村社長は語る。

 一方、これまで取り外されていた内野席の防球ネットが来季からは再び設置される。「女性や子供を含めより多くの観客にきてもらうためには安全性を第一に考えるべきだ。自己責任のひと言では片付けられない」が理由だ。

 改修工事では、球場をぐるりと取り巻く形の回遊デッキも新設され、試合のない日には市民に散歩やランニングコースとして開放することも検討されている。「球場を365日、地域のにぎわいの中心になるような施設にしたい」(岡村社長)と構想は広がる。