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【走り出す日本力】[国際医療福祉大] 世界最高水準 医学部開設へ

走り出す日本力

時代に応える 大学の挑戦

【国際医療福祉大】世界最高水準 医学部開設へ

【国際医療福祉大】世界最高水準 医学部開設へ

医学部校舎の完成イメージ図

【国際医療福祉大】
世界最高水準
医学部開設へ

 日本初の医療福祉の総合大学として今年で開学20年を迎えた国際医療福祉大学(本校・栃木県大田原市)は、国が構築を計画する世界最高水準の国際医療拠点となる医学部の2017年春の開設を目指している。医学部は、国際空港の成田空港を有し、政府が国家戦略特区に指定する千葉県成田市に計画、政府の国家戦略特区諮問会議で27日に認定された。首都圏で不足する医療関係者を育成する看護と保健医療の2学部を来年春に成田市内に開くことが決まっており、医学部はこの2学部に隣接させる。

 国際医療福祉大と成田市が政府に共同提案した「国際医療学園都市構想」などによると、新設の医学部は国際標準レベルの総合的な臨床能力を身につけ、国際医療協力や地域医療で活躍できる人材の養成を教育目的に掲げる。

 教育カリキュラムは世界医学教育連盟(WFME)の標準を超える水準を目指し、多くの科目で英語による講義や海外の医療事情に関する講義を実施。診療参加型臨床実習を2年以上行い、海外での臨床実習も課す。臨床教育には外国人医師や北米などで実績を持つ日本人医師を採用。世界最大級の医学教育シミュレーションセンターを設け、最新医療技術の習得を後押しする。

 定員は1学年140人程度で、一部に海外からの留学生を受け入れる。学費は6年間で1800万円程度と国内の私立大医学部で最も安いレベルに設定する。

 また、成田市内に国際水準の付属病院を2019年に開業させる計画もある。約600床規模で、地域医療のほか、2020年東京五輪・パラリンピックに先駆けて外国からの患者を受け入れ、最先端医療を提供。海外の医療機関との連携基地も目指す。同市内にはこのほか、医療機器メーカーなどと共同で最新鋭の高度医療機器や医療・介護用ロボット技術を研究開発する産学連携拠点の整備も進めている。

 医学部開設の意義について、医学部設置準備委員会委員長の天野隆弘大学院長は「開学以来重視するチーム医療教育が完成形となる。大学として国際貢献を発展させることができるほか、政府による日本型医療の国際展開を強力に支援できる」と話している。

(頼永博朗)

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