産経ニュース for mobile

李明博元大統領が検察出頭 収賄容疑で逮捕状請求も 捜査は「政治報復」と反発

記事詳細

李明博元大統領が検察出頭 収賄容疑で逮捕状請求も 捜査は「政治報復」と反発

更新
14日、ソウル中央地検に出頭した韓国の李明博元大統領(共同) 1/3枚

 【ソウル=名村隆寛】大統領在任中の収賄などの疑惑が浮上している韓国の李明博(イミョンバク)元大統領(76)が14日、ソウル中央地検に出頭し、取り調べを受けた。

<< 下に続く >>

 李氏については、情報機関の国家情報院からの不正資金への関与など、100億ウォン(約10億円)以上の収賄疑惑がある。検察は先月、不正資金をめぐって李政権で大統領府総務企画官を務めた金伯駿(キムペクチュン)被告を収賄罪などで起訴した際、起訴状に李氏を「主犯」と記載。今月6日、李氏に対し出頭を通告していた。

 検察に出頭した李氏は報道陣に対し「国民に心配をかけ申し訳ない。惨憺(さんたん)たる心情だ。歴史で(元大統領への捜査が)今回で最後になることを望む」などと述べた。

 李氏は2008~13年、大統領に在任。李政権下の09年には、文在寅(ムンジェイン)大統領の弁護士時代からの仲間であった左派の前大統領(当時)、盧武鉉(ノムヒョン)氏が、不正資金疑惑で検察の事情聴取を受け、その直後に自殺した。

 盧政権に流れをくむ文氏と、李氏は因縁の仲といわれており、側近2人が逮捕された際、李氏は、「捜査が最初から私を標的としていることは明らか。政治報復だ」と反発。李氏の発言を文氏は「沸き上がる怒りを禁じ得ない」と非難していた。

 李氏は容疑を全面的に否認しているが、検察は李氏を容疑者として出頭させた。取り調べは15日未明にまで及ぶ見通しで、検察はその後、李氏の逮捕状を請求するかどうかを決める見通しだ。検察では事実関係究明のための資料は十分集めているとされ、李氏が疑惑を否認しても、逮捕状を請求する可能性が高い。

 現行憲法下で大統領経験者が検察に出頭を求められたのは、全斗煥(チョンドゥファン)氏、盧泰愚(ノテウ)氏、盧武鉉氏、朴槿恵(パククネ)氏に続き5人目。朴槿恵前大統領は巨額の収賄罪で逮捕・起訴され公判中で、大統領経験者2人への刑事責任追及が同時になされるという異例の事態となった。

写真ギャラリー

  • 14日、ソウル中央地検に入る韓国の李明博元大統領(左から2人目)(共同)
  • 韓国の李明博元大統領=2月、ソウル(聯合=共同)