産経ニュース for mobile

台湾各地で日本建造物保存 歴史観の深まり背景に

記事詳細

台湾各地で日本建造物保存 歴史観の深まり背景に

更新
台北市が民間参入による修復を呼び掛けている日本統治時代の派出所=1月、台北市内(共同) 1/2枚

 台湾で日本統治時代の歴史的建造物を保存する取り組みが活発化している。2016年発足した民主進歩党(民進党)政権も支援。日本時代も含め、自分たちの歴史を大切にしようとする台湾人アイデンティティーの深まりが背景にある。

<< 下に続く >>

 人口約70万人の西部・雲林県。郊外の雑木林の中に朽ちた家屋が見える。同県が修復を計画している、旧日本軍官舎だ。「貴重な歴史的建造物を壊したら、もったいない」と保存を決めた。同県では既に郡役所など日本時代の施設が保存されている。

 台湾東部の花蓮市には日本式の住宅が立ち並ぶ小路がある。やはり旧日本軍が使用していた官舎で、04年ごろ保存運動が起き、修復された。

 蔡英文政権が発足した直後に、文化部(文化省)は地方の保存活動を支援する「歴史現場再生」プロジェクトを立ち上げた。

 日本時代だけでなく、それ以前の清朝や、戦後の建造物も対象だが、結果的に開発が大きく進んだ日本時代が多い。

 台湾全22の直轄市・市・県のうち少なくとも12で日本時代の建造物が支援対象に入っている。(共同)

 

写真ギャラリー

  • 台湾雲林県が修復を計画している旧日本軍官舎=2017年11月(共同)