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【北朝鮮情勢】金正恩氏が新年の辞で「核のボタンが私の机の上にある」と米国を威嚇 核弾頭の量産も指示

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金正恩氏が新年の辞で「核のボタンが私の机の上にある」と米国を威嚇 核弾頭の量産も指示

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2018年の「新年の辞」を発表する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信撮影・共同) 1/2枚

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が北朝鮮時間の1日午前9時(日本時間・同9時半)から施政方針に当たる「新年の辞」を発表した。金委員長は「昨年、国家核戦力の完成という歴史的大業を成し遂げた」と強調。「核のボタンが私の机の上に置かれている」と述べ、圧力を強める米国を牽制(けんせい)した。核弾頭と弾道ミサイルを量産し、実戦配備に拍車を掛けるようにも指示した。

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 朝鮮中央テレビが放映した。経済制裁と軍事的圧迫を続けるトランプ米政権に対し、米本土を標的にした核兵器が実戦配備段階であると印象づける狙いがあるとみられる。

 金委員長は、新年の辞で「米国は決して私とわが国を相手に戦争を仕掛けることができない」と強調。トランプ政権に対し、「米本土全域がわれわれの核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンが私の事務室の机の上に常に置かれていること-これは決して威嚇ではなく、現実だということをはっきり理解すべきだ」と警告した。

 金委員長は「わが国の核戦力は、米国の核戦力に対応できる強力な抑止力だ」とも強調。核・ミサイルの研究や製造部門に対し、「既に威力と実効性が確固として保証された核弾頭と弾道ミサイルを大量生産して実戦配備する事業に拍車を掛けていくべきだ」と指示を下した。

 北朝鮮は昨年11月29日に「米全域を攻撃できる」と主張する大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射し、金委員長が「国家核戦力の完成」を宣言していた。

 金委員長は2013年から毎年、肉声で新年の辞を読み上げ、朝鮮中央テレビが放映している。

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  • 2018年の「新年の辞」を発表する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。1日、朝鮮中央テレビが放映した(共同)