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ベルギーのお騒がせ王子に「制裁」 勝手に中国大使館の記念行事に参加

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ベルギーのお騒がせ王子に「制裁」 勝手に中国大使館の記念行事に参加

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 【パリ=三井美奈】ベルギーのフィリップ国王(57)の弟、ロラン王子(54)が、政府の承認を得ずに中国大使館の記念行事に参加した「制裁」措置として、王族手当を削減される事態に陥っている。

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 この行事は今年7月、中国人民解放軍創設90年を祝ってブリュッセルの大使館で開かれたパーティー。ロラン王子は、中国大使や高官とともに撮影した写真を自身のツイッターで公開し、友好関係をアピールした。

 これに対し、ベルギー政府は今月半ば、「王族の義務違反」だとしてロラン王子に対する来年の王族手当を10~15%削減する方針を発表。ミシェル首相は記者団に「法に沿った措置だ」と述べ、国会に承認を求めると明らかにした。ベルギー法は、王族が外国高官と面会する際に政府の事前承認を義務づけ、違反した場合は王族手当の差し止めを認めている。

 ロラン王子は2011年にはベルギー政府の反対を押し切って、旧植民地コンゴを「私的な目的」だとして訪問。昨年10月には、ベルギーを訪問したスリランカの首相と政府に無断で会談した。政府は度重なる注意勧告が守られなかったため、手当減額という強硬措置を決めたとみられる。

 ロラン王子の年間手当は約31万ユーロ(約4千万円)。ベルギー紙ルソワールによると、王子の弁護人は政府宛ての書簡で「手当削減は一方的で行き過ぎた措置。人権侵害」と主張した。

 ロラン王子はお騒がせ発言・行動で知られ、2年前にはテレビのインタビューで、父の前国王アルベール2世や兄の現国王について「まるで秘密警察。私を助けてくれない」と不満を表明。海軍の公費を横領した容疑が浮上し、裁判所に召喚されたこともある。