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【文在寅氏訪中】習政権、対北「対話」で韓国と日米にくさびも…金正恩氏にそっぽ向かれ限界露呈

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韓国・文在寅政権の行方は

習政権、対北「対話」で韓国と日米にくさびも…金正恩氏にそっぽ向かれ限界露呈

文在寅氏訪中更新
歓迎式典に臨む韓国の文在寅大統領(右)と中国の習近平国家主席=12月14日、北京の人民大会堂(共同) 1/1枚

 【北京=桜井紀雄】中国の習近平国家主席と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の14日の会談でも、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備をめぐる認識の差は埋まらず、北朝鮮の核・ミサイル問題を「対話で解決する」という最終目標に一致点を見いだすほかなかった。かといって現状では、対話の主導権をつかめない中韓双方の限界も露呈している。

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 「朝鮮半島で再び戦争を起こしてはならない」。こう繰り返してきた文氏は本来、経済協力で金正恩(キム・ジョンウン)政権を対話の場に引き出す構想を描いてきた。だが、北朝鮮の相次ぐ軍事的挑発を受けて対北圧力強化にシフト。習政権は、国連制裁の枠を超える圧力強化には反対する姿勢を示してきた。

 今回の会談では、国連制裁を忠実に履行する上での協力合意にとどまった。習政権としては、韓国を対話路線に引き戻し、さらなる圧力強化を求める日米との間にくさびを打つことに一定限成功した形だ。ただ、金正恩朝鮮労働党委員長は、交渉相手はトランプ米政権だけだとみなし、訪朝した習氏の特使とも面会しなかったとされる。中韓ともに対応の糸口さえ見いだせていないのが現実だ。

 そうした中、「前提条件なしで北朝鮮との最初の会議を開く用意がある」としたティラーソン米国務長官の12日の発言が中韓関係者の関心を引いた。韓国大統領府関係者は「トランプ大統領も軍事行動に踏み切れば、どれほど人的被害が出るかよく理解しており、最終的には対話しかないはずだ」と話す。米側に早く対話にシフトしてほしいという文政権の本音がにじむ。