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【甘辛テレビ】大本命・霜降り明星があっさり敗れた理由とは? 若手お笑い賞レース回顧

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豊田昌継の甘辛テレビ

大本命・霜降り明星があっさり敗れた理由とは? 若手お笑い賞レース回顧

甘辛テレビ更新
「第7回ytv漫才新人賞決定戦」で優勝したお笑いコンビ「霜降り明星」せいやさん(左)と粗品さん 1/2枚

 恒例の若手お笑い芸人による賞レースが相次いで行われました。今回はそれらを振り返りたいと思います。まず先月25日に行われた「第7回ytv漫才新人賞決定戦」では、お笑いコンビ「霜降り明星」が優勝しました。

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■ytvは完勝だった

 25歳のせいやさんと粗品さんが平成25年に結成しました。昨年の「ABCお笑いグランプリ」を優勝。最近では東京でのテレビ出演が増えるなどノリに乗っています。

 この日は、6組による第1ラウンドで地球に舞い降りた宇宙人と人間の交流を描いたネタを披露。二役を演じるせいやさんのドタバタを粗品さんが短いセンテンスで鋭く突っ込む。2位のネイビーズアフロに14点(600点満点)の大差をつけ、2組による最終決戦でも10点差、計24点差の完勝でした。

 知人の演芸ディレクターが「以前は、粗品とせいやが猿と猿回しの関係にあったのが、せいやが力をつけて形になってきた」と言っていましたが、まさにそんな感じでした。

 せいやさんは「ABC優勝で(昨年の)M-1グランプリの有力候補と言われたのに準決勝で敗退し、落ち込みました。今回はフルスイングで頑張りました」と回顧。粗品さんは「久しく“新人賞レース全制覇”がないと聞いているのでやってみたい」と意欲を見せました。

 ちなみに、この大会では賞レース常連の「プリマ旦那」が最下位に終わりました。ここ数年はネタを量産し、今回の立ち位置も変えるなど努力の跡が見られました。敗因はそれらとは別の「既視感」だとみています。落ち込むことが全くないと思います。

■大会進行に落とし穴?

 さて、霜降り明星は、4日後の3月2日に控えた「第48回NHK上方漫才コンテスト」(全8組)にも出場することになっており、この時点で本命視されました。ところが、あっさり敗退してしまうのです。

 敗因ははっきりしています。NHKは大会名に「漫才」を掲げながら、コントやピン芸の出場を認めています。霜降りは4組による1回戦で、Aブロック(全体の)3番目という絶好の出番順を引き当てました。ところが、トップの「ヒカシ逢ウサカ」と2番目の「なにわスワンキーズ」がいずれもコントでした。

 しかも、ytvではあらかじめ人気漫才師が“場を温めて”から大会に入るのに対して、NHKはいきなり本番を迎えます。コントで充満した場の空気を変え、しかも、観客を自分たちへ引き寄せるのは若手には難しかったかもしれません。 

■吉本勢ばかりで馴れ合いに?

 優勝したのは、3年連続本選出場の「アインシュタイン」でした。稲田直樹さん(33)と、河井ゆずるさん(37)が平成22年に結成。「よしもとブサイクランキング2018」で優勝した稲田さんの、キモい妄想トークを、年上の河井さんが鋭く切り返すというスタイルで人気です。

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  • 第48回NHK上方漫才コンテストで優勝したお笑いコンビ「アインシュタイン」の稲田直樹さん(左)と河井ゆずるさん