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【甘辛テレビ】低予算・遊び心・出たがり…名クイズ番組は「大阪発」

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豊田昌継の甘辛テレビ

低予算・遊び心・出たがり…名クイズ番組は「大阪発」

甘辛テレビ更新
在阪テレビ局制作のクイズ番組年表。懐かしい名前も… 1/2枚

 在阪放送局を長年支えてきたキラーコンテンツに「クイズ」があります。それらと大阪人に焦点を当てたトークイベントが先日、大阪市内でありました。パネリストたちは「クイズは、アイデア力・遊び心・出たがり気質を併せ持つ大阪人と最高の相性」と断言します。(豊田昌継)

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在阪民放発の約100番組を年表化

 大阪のコミュニティー・マガジン「月刊島民」が主催する「ナカノシマ大学」の2月講座「クイズとテレビの大阪史」で、演芸作家の讃岐邦好さんと、社会人クイズサークル「味園クイズ研究会」会長の西野ヒロシさんが講師として登壇しました。

 讃岐さんは、ABCテレビで現在放送中の「パネルクイズ アタック25」の構成を務める放送作家・高見孔二さん門下で、西野さんは「アタック」をはじめ数多くのクイズ番組に出演した猛者です。

 約60人の聴講生を前に2人はABCのほか、MBS、関西テレビ、読売テレビの在阪4局の社史などをもとに、1950年代から現在までに約100にわたるクイズ番組と放送期間を細かく年表化しました=写真

創成期は企業の“冠クイズ”が続々

 50年代に開局した新日本放送(現・MBSラジオ)の夜帯に日替わりクイズがあり、その中から「近鉄パールクイズ」が、同じころABCラジオでは「ハリスクイズ」「京阪ゼスチャーゲーム」など企業が宣伝効果を狙った“冠番組”が相次いで登場。

 60年代に入ると、解答者席をゴンドラにした「アップダウンクイズ」や稼働式滑り台にした「ダイビングクイズ」、「10万円、7万円、5万円…」と商品総額を当てる「がっちり買いまショウ」(いずれもMBSテレビ)。70~80年代は百人一首を取り入れた「三枝の国盗りゲーム」(ABCテレビ)や前出の「アタック25」など、動きやゲームを取り入れた懐かしい番組名が顔をのぞかせます。

 その後は、90年代のクイズ王ブームや、ABCの「ナイトinナイト おっちゃんvsギャル」をヒントに、フジ系「クイズ!年の差なんて」が誕生したという“東京輸出事情”、そして、数少なくなった現状に至るまでをつぶさにリポート。

解答者は絶対にいじらないこと

 また、クイズを全国に広めた功労者として「司会者・桂文枝(当時・三枝)」「放送作家・堤章三」の2人を挙げました。

 讃岐さんはクイズ雑誌で文枝さんにインタビューした経験があるそうで、文枝さんが全盛期には週6本のクイズを掛け持ちしていたことや、視聴者参加番組だけにプロとして盛り上げは大事だが、素人である解答者は絶対にいじらない-といった独自のポリシーを紹介。

写真ギャラリー

  • テレビクイズについて語る(左から)演芸作家の讃岐邦好さんと「味園クイズ研究会」の西野ヒロシさん