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【世界ミニナビ】中国の監視・検閲の猛威…入国禁止のセレブ、即謝罪の海外企業

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中国の監視・検閲の猛威…入国禁止のセレブ、即謝罪の海外企業

世界ミニナビ更新

拒否されるスター

 台湾などをめぐる表記や主張をめぐっては、世界的スターらの入国禁止や公演中止に発展したケースも少なくない。

 2017年11月に上海で開催された米大手下着メーカー「ヴィクトリアズ・シークレット(VS)」のショーで、当初出演が決まっていた米女性トップシンガーのケイティ・ペリーが、ビザの問題で中国政府から入国を拒否された。

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 VSのショーは毎年開催都市を替え、旬のビッグスターを招いたライブとファッションショーが融合した一大イベントで、世界中の注目を集める。17年の上海でのショーはアジア初開催でもあった。

 ケイティに対する入国拒否について台湾メディアなどは当時、ケイティが15年の台北公演でヒマワリをあしらった衣装を身に着け、対中貿易協定に反対した台湾の若者らによる14年春の「ヒマワリ学生運動」に理解を示したことなどが中国政府の知るところとなり、入国拒否につながったと伝えた。

 中国当局による事実上の検閲で、ケイティのネット上の過去の発言や映像が調べ上げられたという。

 こうした入国拒否について、中国外務省の陸慷報道官は記者会見で「中国は法律と政策に基づき、外国人へのビザ発給の可否を自主決定している」と述べ、政策上の理由からビザ発給を拒んだことを示唆した。

 ケイティのケース以外でも、15年には米人気バンドのマルーン5について、中国は、メンバーがチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の80歳の誕生日を祝うツイートをしたことを理由にグループの入国を拒否している。

 中国政府は、海外アーティストに関してもSNSの履歴などを入念にチェックし、中国にとって不都合な主張がないかどうか目を光らせ、ビザ発給の可否の判断材料としているようだ。海外企業に対しても妥協を許さない厳しい姿勢で臨んでおり、今年は中国に謝罪する企業や、入国を拒否されるアーティストが増加するかもしれない。

写真ギャラリー

  • 2017年11月のアジア初開催となった中国・上海での「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」。当初ライブに出演予定だった米女性トップシンガーのケイティ・ペリーは入国を拒否され、出演は見送られた(AP)
  • 2017年11月のアジア初開催となった中国・上海での「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」。当初ライブに出演予定だった女性トップシンガーのケイティ・ペリーは入国を拒否され、出演は見送られた(AP)
  • 米人気バンドのマルーン5。過去に中国への入国を拒否されている(AP)