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【世界ミニナビ】北のガールズグループ厚遇に高まる関心…金氏元カノ説のリーダーは異例の抜擢

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北のガールズグループ厚遇に高まる関心…金氏元カノ説のリーダーは異例の抜擢

世界ミニナビ更新
CDも出していた北朝鮮のガールズグループ「モランボン楽団」団長の玄松月氏。朝鮮労働党の中央委員候補に抜擢された 1/1枚

 北朝鮮版「AKB48」「少女時代」とも呼ばれる「牡丹峰(モランボン)楽団」の動向が、同国内で手厚く伝えられたようだ。韓国メディアの報道によると、地方公演での移動の際や、メンバーの持ち物にも厚遇ぶりが見て取れるという。また、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のかつての恋人だったとの説もあり、一時は銃殺説もあったモランボン楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長が党中央委員候補に抜擢されたこともあり、“北のガールズグループ”はにわかに注目を集めている。

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厚遇の意図は

 聯合ニュースによると、朝鮮中央テレビはモランボン楽団などが出演した地方公演などの模様を公開し、メンバーが観客から花束を受け取ったり、舞台に上がった観客にサインするシーンなどが流れたという。同テレビは、出演したモランボン楽団や功勲国家合唱団、旺載山芸術団を「国宝級の芸術団体」とし、巡回した地方の各会場は「黒山の人だかり」だったと伝えたそうだ。

 また、公演後の楽屋でのメンバーの様子も伝えるなど、さながら“密着ドキュメント”のような扱いだったという。

 こうした特番的な扱いも珍しいが、その厚遇ぶりにも韓国メディアは目を向けている。

 聯合ニュースは、モランボン楽団と旺載山芸術団の移動にはメルセデス・ベンツのバスが使われたことや、公演会場に入るモランボン楽団のメンバーがおそろいのピンクのメークボックスを持っていたことなどを取り上げた。

 そして、その厚遇の意図を探り、核・ミサイル開発に対する国際世論の圧力が強まる中、国内的には明るくソフトなイメージを演出しようとしているのではないかと分析している。

かつては処刑説、今や「高速出世」

 もう一つの注目点は、モランボン楽団の団長、玄氏に関する話題だ。

 10月10日の朝鮮労働党創建72年の記念日を前にした7日、党中央委員会総会での人事で、玄氏は党中央委員候補に抜擢された。この抜擢人事は、金委員長の妹で30歳前後とされる金与正(ヨジョン)党宣伝扇動部副部長が政治局員候補になったことと合わせて関心を集めている。

 玄氏の人事については東亜日報が、金与正氏に劣らない「高速出世」であり「破格の出来事」とし、「元歌手が党の核心職務に任命された前例はなく、金委員長の強い意思」だと報じている。

 玄氏をめぐっては、2013年8月に公開処刑されたとの報道もあった。処刑の理由としては、韓国メディアが「真偽は不明」としながら、芸術家十数人が性行為などを録画し、中国で販売したことなどを挙げていた。しかし、翌年5月、米紙ロサンゼルス・タイムズが「北朝鮮の都市伝説は崩れた」として、玄氏の生存を伝えるなど、他のメディアも生存説を流していた。