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「6年の生涯」命の一曲…先天性心疾患の女の子、母の思い虹に乗せ~Lefa~

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「6年の生涯」命の一曲…先天性心疾患の女の子、母の思い虹に乗せ~Lefa~

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 滋賀県を拠点に活動している音楽ユニット「~Lefa(リーファ)~」が、重い先天性心疾患を抱えて6年間の生涯を懸命に生きた同県長浜市の女児の歌を作った。タイトルは「虹、あかね色の空に」。ファンである女児の母との交流がきっかけだ。娘への愛情に満ちた母の目線で作られた歌は、共感を呼んでいる。(江森梓)

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 女児は、同市の小学校非常勤講師、林智子さん(44)の長女、明音(あかね)ちゃん。平成17年10月に生まれてすぐ先天性心疾患「総動脈幹遺残」と診断された。最初は寝たきりの生活で呼吸することすらままならず、何度も手術を繰り返した。ただ、ふとしたときにこぼれる明るい笑顔は、林さんら周囲の人を幸せな気持ちにさせたという。

 林さんは、明音ちゃんが亡くなった後、6年間の思い出をつづったエッセー「あ~ちゃんの虹」(文芸社)を出版。友人を通じてファンになった~Lefa~に、その本を手渡した。

 「親の愛情の深さを感じました」。本を読んだボーカルの北川陽大さん(38)は、自然と頭の中に歌詞が浮かんだという。約2年かけて曲を完成させ、28年7月、イベント会場で披露した。

 心にしみこむようなあたたかなメロディーにのせられた明音ちゃんとの思い出。曲を聴いた林さんは明音ちゃんを抱いているような感覚に包まれ、涙が止まらなかったという。

 《今もあなたは奇跡をくれる 空に描き導いてる 私が生き急ぐときは そっとあなたの虹で抱きしめてよ》。歌詞には、こうつづられている。

 明音ちゃんが亡くなった23年12月4日。空には鮮やかな虹がかかった。そして明音ちゃんの誕生日や命日などには、不思議とよく虹がかかる。明音ちゃんの死後、命の大切さを訴える講演活動を続けている林さんは、それを明音ちゃんからのエールだと感じている。

 「今も明音が私の道を照らしてくれるような気がするんです」と林さん。「命は尊いけど、はかなくてもろいもの。だからこそ、一日一日を大事にしなければいけないということを伝えたい」と話している。

 CD「虹、あかね色の空に」は、~Lefa~のライブ会場や林さんの講演会場などで販売している。

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