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【関西の議論】“究極で型破りの就活”親子仲良く社長さんと面談

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“究極で型破りの就活”親子仲良く社長さんと面談

関西の議論更新

 親子で企業面接、吉本興業とコラボ-。行政が主催するユニークな就職活動が、注目を集めている。中小企業を中心に、内定を出しても親に反対されるケースがあるなか、保護者が事前に業務内容を知ることで不安を払拭してもらうのが狙い。最終盤を迎えた就職戦線は、いまなお熱い。

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(服部素子)

 ■型破りの企画

 「親子で参加する究極の面談会」。大阪市内で昨年11月に開かれた就職説明会は、あえて刺激的な表現を前面に出した。来春卒業予定の学生や既卒者と保護者ら29人、建設や製造、情報通信業など中小11社が参加した。

 就活への親の介入はタブーとされるなか、型破りの企画をしたのは大阪府就業促進課だ。担当者は「最近の学生は内定を受けても、中小企業だと親が反対したからと断るケースがある。親が経営者と直接会うことで、企業の現状を正しく認識してもらいたかった」と説明。こうした取り組みは、全国的にも極めて異例という。

 面談は、親子並んでではなく、別々に企業担当者と対面する形式で実施。採用の判断にあたって、企業側が本人より親をみて評価しないよう配慮した。

 「就活に親が出ることには正直、ためらいもあった」と話すのは、大阪市城東区の男性会社員(66)。大学を卒業した娘と面接に臨み、全社を回った。「就職の話をしたことのない娘が『一緒に来て』と言ったので参加した。経営者と直接話すことができて参考になった」

 ■きちんと伝えたい

 企業側の反応は複雑だ。「大学でも保護者向けセミナーを開く時代。今後は保護者へのアプローチも必要になる」という声がある一方、「きっちりした目的が感じられない保護者もいて、面談しても手応えがなかった」と厳しい指摘もあった。

 情報関連のメディアウェア(大阪市西区)の寺田徳二郎社長は「情報産業というだけで業務がハードと不安視する保護者もいるが、ソフト開発という仕事の特性や労働環境をきちんと伝えるいい機会。娘や息子を安心して預けたいと思ってもらいたい」と話した。

 府は、親子での参加を見込んだが、保護者だけのケースも目立った。この時期でも就職先が決まらない息子や娘への接し方が分からず、企業から直接情報収集することで少しでも手助けにという人もいて、複雑な親心をのぞかせた。

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