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〝自治体消滅〟防げ!「若者議会」に関心 予算1千万円の使い道決定、愛知・新城市に視察殺到

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〝自治体消滅〟防げ!「若者議会」に関心 予算1千万円の使い道決定、愛知・新城市に視察殺到

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 愛知県新城市が設置した市長の諮問機関「若者議会」が注目されている。若者の声を市政に反映して人口流出を防ぐ狙いで、高校生ら20人が実際に1千万円の予算の使い道を決める。議会の提言で改修した図書館は利用者が大幅に増加。市担当者は「役人では気付かないことを提案してくれる」と話し、過疎化に悩む全国の自治体から視察が相次いでいる。

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 市は県東部の山間部にあり、人口は4万8千人。民間団体「日本創成会議」が「将来消滅する可能性がある」とした896自治体に含まれる。人口減に危機感を抱く市は、平成27年4月に議会を立ち上げた。任期は1年で、委員は市内在住か通勤、通学する、おおむね16~29歳で構成する。

 27年度は市立図書館2階の改修を提案。約420万円で床を掃除しやすい素材にして飲み物を持ち込み可能にするなどし、利用者を急増させた。

 28年度の委員の半数は高校生で、平日の夜に市施設や議場に集まり議論を交わした。県外の図書館を視察、高校生や子育て世代にアンケートも行い、29年度予算に総額955万円の7事業を提言した。

 図書館で本を多く借りた人には、限定デザインの貸出カードを発行。都市部の若い女性に向け、新城の豊かな自然などを紹介する観光ガイドブックを作り、会員制交流サイト(SNS)でも発信する。

 議長を務めた高校1年、村松里恵さん(16)は「若者の勢いだけで決めないように気を付けた。『消滅可能性』と言われるのは嫌。自分の故郷として、今より少しよい新城にしたい」と話す。

 市によると、28年4月以降、100人以上の地方議員らが視察に来た。市まちづくり推進課の森玄成副課長は「若者が住み続け、ここで活躍してくれる市にしていきたい」と意気込んだ。

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