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【山口組分裂「抗争」】ねじれ現象の神戸「トップの指示なく組員暴走も」…パトカー登下校も厳戒、市民ら「怖い」

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ねじれ現象の神戸「トップの指示なく組員暴走も」…パトカー登下校も厳戒、市民ら「怖い」

山口組分裂「抗争」更新
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 警察庁が指定暴力団山口組と神戸山口組が対立抗争状態にあると認定したのを受けて、双方の本拠地がある兵庫県警は7日、集中取締本部を設置し、一部地域で子供の登下校時のパトロールを強化することを決めた。過去の抗争では一般市民が巻き込まれたケースもあり、組事務所近くに住む住民からは恐怖や不安を訴える声が相次いでいる。

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 兵庫県では神戸山口組側の勢力が山口組側の4倍超と、全国の情勢とは異なる「ねじれ現象」が起きている。2月以降、組織の切り崩しに伴うとみられる小競り合いが続いており、県警は約300メートルの至近距離に双方の直系団体事務所がある繁華街・三宮(神戸市中央区)を中心に、24時間態勢で警戒を続けてきた。

 今月5日には、周辺で神戸山口組系組員の乗用車が山口組系組員らにフロントガラスを割られるなどの事件が発生。近くの複数の小学校から要請を受けて、県警は8日以降、登下校時にパトカーを出動させて警戒を強化することを決めた。

 事件があった現場近くに住む保育園児の息子2人を抱える男性(38)は「これまで抗争には巻き込まれないだろうと思っていたが、(抗争認定で)認識が変わった。子供を公園で遊ばせるのも怖い」。

 小学生と幼稚園児の子供がいるという30代の女性も、「子供が知らずに組事務所の前を通ってしまうので、学校の送り迎えを始めた」と打ち明けた。

 県警は7日夜、太田誠本部長をトップとする集中取締本部を設置。捜査幹部は「情勢は緊迫感を増している。抗争は当分続く可能性があり、取り締まりを徹底強化する」と話した。

 一方、双方の組事務所が多数あり、合わせて4千人近い勢力が拮抗(きっこう)する大阪府でも衝突が続発。府警幹部は「最近の対立激化に触発され、トップの指示がなくとも末端の組員が暴走する可能性がある」と警戒を強めている。