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【東京五輪】招致にからみ仏検察捜査 日本の銀行口座から「招致」名目で疑惑口座に送金

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招致にからみ仏検察捜査 日本の銀行口座から「招致」名目で疑惑口座に送金

東京五輪更新

 【ロンドン=岡部伸】BBC放送によると、2020年東京五輪招致に関連して日本側が国際陸上競技連盟(IAAF)のラミン・ディアク前会長の息子に2800万シンガポールドル(約2億2000万円)を支払ったと指摘される問題で、仏検察当局は、2013年7月と10月、資金移動を確認し、「東京2020年五輪招致」名目で、日本の銀行から前会長の息子に関係するとみられるシンガポールの「ブラック・タイディングス」社に送金されているとして贈収賄などの疑いで捜査している。

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 2013年まで国際オリンピック委員会(IOC)委員も兼ねていたディアク前会長は昨年、ロシアのドーピング違反に対する制裁を見送ったことで謝礼を受け取ったとされ、汚職と資金洗浄の疑いで逮捕された。同会長は国際陸連のトップを16年間務め、昨年8月退任。IAAFのコンサルタントとして父親に雇われた息子のパパ・マサタ・ディアク容疑者もインターポール(国際刑事警察機構)が指名手配している。

 「ブラック・タイディングス」社の口座にはロシアからドーピング違反で不正な資金が送金されている。

 BBCによると、東京の五輪招致活動が捜査線上に上がったのは、1月に世界反ドーピング機関(WADA)の独立委が提出した腐敗関連報告書だった。ディアク前会長のもうひとりの息子ハリル氏とトルコ・イスタンブール招致委委員の会話内容を詳述。記録では、日本の招致委が「ダイヤモンド・リーグかIAAFのいずれかに」、「協賛金400万ドル~500万ドルを支払った」と示唆している。さらにイスタンブールが招致争いで敗れたのは「協賛金を払わずラミン・ディアクの支持を失ったからだ」と主張している。

 WADAは昨年12月、ディアク会長が2020年五輪の開催地選びで自分の票を提供する引き換えに、IAAFに協賛金を得ようとしていたと報告した。