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【2018大予測】平昌五輪女子ジャンプ 高梨沙羅も伊藤有希も金メダル取れず!? レジェンドが危機感 

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2018大予測

平昌五輪女子ジャンプ 高梨沙羅も伊藤有希も金メダル取れず!? レジェンドが危機感 

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W杯個人第4戦を戦い終えて笑顔の高梨沙羅(左)と伊藤有希(右)。果たして平昌五輪では念願の金メダルに届くか=ヒンターツァルテン(共同) 1/5枚

 ノルディックスキー・ジャンプ女子で日本を引っ張る高梨沙羅(21、クラレ)と伊藤有希(23、土屋ホーム)が苦戦を強いられている。今季のワールドカップ(W杯)でともに優勝はなく、平昌五輪での金メダル獲得に危機感を抱くのは男子のレジェンド、葛西紀明(45、土屋ホーム)だ。海外勢の猛烈な追撃に「あんなジャンプをされると苦しい」と現状での劣勢を認めるしかなかった。

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 W杯に再参戦するため、2017年12月6日に千葉・成田空港から欧州へ向かった葛西の表情が曇った。一時帰国中の12月1~3日に女子W杯個人開幕3連戦をテレビ観戦。高梨、そして監督を兼務する土屋ホームで指導する伊藤が海外勢に圧倒されるのを見届け、「沙羅ちゃんと有希がよっぽど調子を上げないと五輪の戦いは厳しくなる」と指摘した。

 驚きとともに日本勢の脅威として真っ先に挙げたのは、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)だ。高梨と同じ21歳は12月2、3日の第2、3戦を連勝し、12月1日の開幕戦と12月17日の第4戦はともに2位。「あのジャンプならこれからどんどん勝っていく。今までの沙羅ちゃん並みに強い」と新鋭の台頭に目を丸くした。

 マーレン・ルンビ(ノルウェー)の成長にも目を見張った。伊藤と同じ23歳は開幕戦を優勝で飾って第2、3戦で2位につけると第4戦で今季2勝目。170センチ超の恵まれた体格で早くから注目を集めていた才能を五輪シーズンに開花させ、「マーレンはあのぐらいやってもおかしくなかった」と評価した。

 今季のW杯個人全4戦で優勝と2位を分け合う2強の充実ぶりに、「実力をつけている印象だ。力強くて飛行姿勢に入るのも早く、ほぼ男子のようなジャンプをしている」と絶賛。3位2回、4位2回の高梨、3位1回、5位3回の伊藤は順位だけでなく、内容でも大きく水をあけられ「沙羅ちゃんと有希が悪いというより、上の2人がよすぎる」と分析した。

 平昌五輪の金メダルはW杯個人総合を連覇中で過去5シーズンで4度制している高梨、昨季W杯で5勝をマークして個人総合2位に入った伊藤を中心に争われるとみられていた。葛西もシーズン前、「有希が沙羅ちゃんに追いつき、追い越したかな。有希が金メダルに一番近いと思う」と発言。日本勢、教え子へのひいき目もあっただろうが、決して楽観的な見立てではなかった。

 百戦錬磨の45歳の想定も超えてきたアルトハウスとルンビの躍進に、高梨は「海外のレベルがどんどん上がっている」と警戒心を強め、伊藤も「力不足を痛感した」と表情を引き締める。W杯は1月6、7日にルーマニアで行われる2大会が雪不足で中止になったが、翌週の札幌2大会、翌々週の山形・蔵王3大会(団体戦1大会を含む)へと続いていく。平昌五輪での金メダル獲得へ、高梨と伊藤が巻き返しに挑む。

写真ギャラリー

  • W杯個人第4戦を制したルンビ(中央)、2位のアルトハウス(左)、3位の高梨沙羅(右)。五輪に向けて強敵が出現した=ヒンターツァルテン(共同)
  • W杯個人第2戦を制したアルトハウス(中央)、2位のルンビ(左)。この時3位だった伊藤有希(右)や高梨沙羅にとって五輪での金メダル獲得に強敵が現れた=リレハンメル(共同)
  • W杯個人第4戦で3位に入った高梨沙羅=ヒンターツァルテン(共同)
  • W杯女子個人第2戦で3位に入った伊藤有希=リレハンメル(共同)