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【松本学の野党ウオッチ】かつては敵対していた党崩壊の“最凶戦犯”にまで媚びる民進・蓮舫代表の断末魔

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かつては敵対していた党崩壊の“最凶戦犯”にまで媚びる民進・蓮舫代表の断末魔

松本学の野党ウオッチ更新
民放記者への“逆ギレ”も飛び出した2月23日の蓮舫氏の記者会見=民進党本部(斎藤良雄撮影) 1/3枚

 人は追い詰められたときにこそ本性をさらけ出す。仇敵に媚びを売るのも、記者会見で逆ギレの醜態を演じるのも、その窮状の証左であろう。調整力不足が白日の下にさらされ、期待されていた「発信力」も空回りの連続とあっては、批判の大合唱もむべなるかな…。

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 おなじみの作り笑いが一瞬にして凍りついた。民進党の蓮舫代表は2月23日の記者会見で、民放キー局記者の「ある質問」に露骨にムッとした表情を浮かべ、怒気をはらんだ口調でこう詰め寄った。

 蓮舫氏「それ、だれがいつ決定したんですか!」

 記者「いや、まだ…、はい、そういう報道がありますので…」

 蓮舫氏「報道機関の方が『そういう報道』という質問をしないでください。もう1回、質問し直してください!」

 「虎の尾」を踏んだ質問は、蓮舫氏肝いりの「2030年原発ゼロ」構想について尋ねたものだった。

 蓮舫氏は、党が掲げてきた「30年代ゼロ」を「30年ゼロ」へと前倒しして3月12日の党大会で打ち出すことを検討していた。しかし、連合傘下の電力総連が次期衆院選で民進党候補を推薦しない方針をちらつかせるなど、「30年ゼロ」への逆風は強まるばかり。そうした中、会見で「党大会での前倒し決定を見送ることになるのか」と問われたものだから、蓮舫氏が「公式にそんな検討をしていると言ったおぼえはない!」と言わんばかりに憤激してしまったのだ。

 しかも、この会見のあった日は、前述の電力総連の方針を産経新聞が朝刊1面で大々的に報じた日である。針のむしろの蓮舫氏が思わず声を荒らげてしまったのも理解できなくはない。

 結局、蓮舫氏はこの4日後、視察に訪れた福島県飯舘村で記者団に「年限より中身にこだわりたい」と述べ、党大会での年限明示を見送る考えを示した。

 連合の反発や党内の合意形成難航によって断念を余儀なくされた格好だが、「30年ゼロ」をめぐる今回の混乱は、蓮舫氏の調整能力の欠落を改めて党内外に印象づけたといえる。

 電力系労組や関係議員の不信感増大を招いたのは、何よりも蓮舫氏の根回し不足だった。電力総連出身の小林正夫参院議員らが2月9日、「結論ありきで考え方の柱を見直すならば党内の混乱を生む」と党側に申し入れたにもかかわらず、蓮舫氏が労組への説明行脚を始めたのは5日後の14日だった。

 16日にはようやく連合の神津里季生会長を訪ね、「30年ゼロ」への理解を求めてはみたものの、時すでに遅し。神津氏は「政策にゆらぎが生じてはいけない」「政権を任せられる政党として国民の支持を集められるのか」と断じ、翌17日に予定されていた党と連合の幹部意見交換会のキャンセルまで突きつけた。

 崖っぷちに立たされた蓮舫氏は17日、ある人物との会談に臨む。自由党の小沢一郎代表である。

 「自分の意志はつらぬきたい」

 蓮舫氏は小沢氏に対してこう語り、なお「30年ゼロ」へ固執する姿勢を示した。「脱原発」「再稼働反対」を打ち出す小沢氏に教えを請おうという思惑は明々白々だ。

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  • 参院予算委員会で質問する民進党の蓮舫代表=3月6日、参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)
  • 参院予算委員会で質問する民進党の蓮舫代表=3月6日、参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)