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【政治デスクノート】これは悲劇か喜劇か 「最大の支援組織」からの支持率で自民党に抜かれた民進党

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これは悲劇か喜劇か 「最大の支援組織」からの支持率で自民党に抜かれた民進党

政治デスクノート更新

 長年、永田町でさまざまな悲喜こもごもを見てきたつもりだが、こんなに悲しいニュースを耳にしたのは初めてだ。

<< 下に続く >>

(※2月24日にアップされた記事を再掲載しています)

 連合傘下の日本基幹産業労働組合連合会(基幹労連)が組合員を対象にした調査で、民進党の支持率が自民党を一時下回ったという。何が悲しいって、連合といえば、われわれが記事を書く際、「民進党最大の支援組織」と枕詞をつけるほどの「親民進党」団体。そして基幹労連は現在、連合会長を務める神津里季生氏の出身労組でもある。

 旧民主党時代の平成24年暮れに政権を失って以来、一貫して低支持率を誇る民進党にとって、連合は唯一頼れる応援団、最後の砦ともいうべき組織だったはずだ。なのに、組合員の支持率を調べてみたら、自民党に負けてましたというのだから、これはもう悲劇だ。いや、ある意味、喜劇かもしれない。全然、笑えないけど。

 悲劇か喜劇かはともかく、衝撃のデータが明らかになったのは2月8日、基幹労連の第14回中央委員会で工藤智司委員長が次のように述べた。

 「昨年の4~5月に実施した組合員の第3回総合意識実態調査の政党支持において、初めて自民党支持者が民進党のそれを上回りました。働く者の声を代表する、また組織全体として応援している政党であるにもかかわらず、組合員の3割に満たない支持しか得られていない事実を、真摯に受け止めるべきであると認識しています」

 少々補足すると、基幹労連が組合員約25万9千人のうち約2万5500人を対象に支持政党に関する質問を含むアンケートを実施し、約2万4千人から回答を得た。その結果、自民党支持が約23%でトップ、民進党は約18%だった。最も多かったのは「支持政党なし」の53%。

 昨年4~5月といえば、旧民主党に維新の党が合流する形で民進党が誕生したのが昨年3月27日。また、同年7月10日には参院選の投開票が行われている。そんな時期だ。

 ちなみに同年8月に再び、政党支持率のアンケートを実施すると、民進約30%、自民約23%と、さすがに民進党が自民党を上回った。関係者はさぞかしホッとしたことだろうが、それでも「民進党最大の支援組織」内で、民進党と自民党の支持率が拮抗していることには変わらない。

 神津氏は2月16日の記者会見で、「こう言っちゃなんですけど、足元の民進党の支持率が6、7%という世の中全体との対比で考えれば、30%も(民進党を)支持している組織は労働組合のほかに、なかなかないのかな」と、フォローしているのか貶しているのか分からない解説を披露していたが…。

 いずれにしても、2回の政党支持率調査で最も多かった回答が「支持政党なし」(1回目=53%、2回目=40%強)というのは、「組合員の政治意識の向上と政治活動への積極的参加」「支援政党・政治家と連携した政策・制度の実現」をうたう連合傘下の労働組合としては、深刻なデータだろう。

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  • 2017年春闘の決起集会で、気勢を上げる連合のメンバーら=2月3日午後、東京都千代田区
  • 民進党の蓮舫代表(斎藤良雄撮影)
  • 連合の神津里季生会長