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【TVの潮流】録画視聴率ベスト30初発表 民放ドラマがNHK「真田丸」超え 

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録画視聴率ベスト30初発表 民放ドラマがNHK「真田丸」超え 

TVの潮流更新

 テレビ視聴率を調査しているビデオリサーチ(VR)は、関東地区で10月から測定を始めた「タイムシフト視聴率(録画視聴率)」と「総合視聴率」の上位30番組(10月3~30日)を初めて発表した=記事の最後に一覧。ドラマが録画の上位をほぼ独占し、中にはタイムシフト視聴率が従来のリアルタイム視聴率を上回った番組も。ドラマを録画で見る習慣が視聴者に浸透していることが、改めて浮き彫りになった。(三品貴志)

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録画で二桁視聴率も

 VRは現在、無作為抽出された関東地区900世帯を対象に調査を実施。10月からは従来の「リアルタイム視聴率」に加え、「タイムシフト視聴率」「総合視聴率」の測定も始めた。今回、発表されたタイムシフトと総合視聴率の各「トップ30」は、15分以上の番組が対象で、同じ番組は期間中の最も高い放送日の数字をカウントした。

 その結果、タイムシフト視聴率の上位30番組の内訳は、ドラマ19番組、バラエティー6番組、アニメ4番組、映画(アニメ)1番組-。中でも1位のTBS「逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)」(録画13・7%)と、2位の日本テレビ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子(地味スゴ)」(同10・8%)は二桁の大台に乗り、存在感を示した。

 タイムシフト視聴率が従来のリアルタイム視聴率を上回った番組もあった。「逃げ恥」(録画13・7%、リアル12・5%)をはじめ、フジテレビ「Chef~三ツ星の給食~」(録画7・1%、リアル6・2%)、テレビ東京「勇者ヨシヒコと導かれし七人」(録画4・1%、リアル3・9%)など、従来の数字を追うだけでは分からなかった視聴者の動向が明らかになった。

録画では“民放優位”

 リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率を比べていくと、番組間の“逆転現象”が起きていることも興味深い。

 例えば、NHK大河ドラマ「真田丸」(10月23日)はリアル13・0%、録画6・9%。リアルタイムで13%は近年のドラマでは好成績といえるが、今回の録画ランキングでは8位。録画で「真田丸」は、「逃げ恥」や「地味スゴ」、フジテレビ「Chef」より低かった。

 リアルタイムでは20%超を超えることが珍しくないNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」も、録画では6位。上位5番組は民放ドラマが独占しており、録画での民放優位が際立っている。もっとも、NHKの場合、大河や朝ドラは地上波・BSで再放送の機会が豊富にあることも影響しているのだろう。

総合視聴率1位は「ドクターX」

 一方、リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率を足し合わせ、重複視聴分を除いた「総合視聴率」では、テレビ朝日「ドクターX~外科医・大門未知子」が1位に。リアルタイムではNHK「べっぴんさん」が上回ったが、「ドクターX」がタイムシフトで巻き返した形だ。

 上位12位までに入った番組の総合視聴率はいずれも「20%」を超えたが、5位の「逃げ恥」や9位の「地味スゴ」のように、リアルタイムでは10%台前半だった番組がタイムシフトで大きく上乗せされた番組も目立った。いずれにしても、リアルタイム視聴率だけでドラマの人気や出来を判断するのは、もはや不毛といえそうだ。

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