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【複眼ジャーナル@NYC】ラーメンから寿司まで…全米屈指の料理人養成学校に初の「日本食」講座 サントリーの支援でブーム再び?

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ラーメンから寿司まで…全米屈指の料理人養成学校に初の「日本食」講座 サントリーの支援でブーム再び?

複眼ジャーナル@NYC更新

 ニューヨークのカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)は、全米で名の通った調理師学校だ。学位が取得できる大学として認可を受けており、「料理界のハーバード」と称されている。

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 今週から、70年の歴史を誇るCIAに初の日本食講座が登場する。協賛するのは、飲料大手サントリーホールディングス。100万ドル(約1億円)を投じる力の入れようで、12日に催した模擬授業には、新浪剛史社長も顔を出した。

 「社会貢献ですよ」と新浪社長は謙遜するが、飲料から食品、外食と幅広く国際展開するサントリーにとって、米国で「日本食文化」が浸透すれば、将来の商機につながる。

 一方、米料理界の現場では、本格的な日本食の調理師が不足している。CIAのティム・ライアン学長は「ラーメンからすしまで日本食熱が高まっているのに、消費者の需要増に応え切れていない」と告白する。

 世界一規模の米外食産業で、日本食が成長分野として期待されている。CIAの日本食講座には定員18人を大きく上回る申し込みがあったという。今年11月に西海岸ロサンゼルスで開かれる日本食大会では、3千人もの参加者が見込まれている。

 子供までもが生活習慣病に悩む米国では、健康食ブームに沸いており、日本食にとっては追い風だ。ターゲット層は駐在員や日系人から一般市民に移行しており、飲食店評で知られる米ザガットによると、日本食は米国人が夕食に好む料理の第5位に浮上した。

 相乗効果で日本酒も脚光を浴びている。ワシントンで米ワイン教育協会が8月に開催した日本酒セミナーは人気を博し、同月に南部テキサス州で実施したソムリエ大会では、日本の蔵元が受賞した。

 ユズ、サンショウ、ウニ。高級レストランが連なるマンハッタンのトライベッカでは日本の食材が頻繁に登場するようになった。「和食風味の洋食が料理人の間で人気となり、食事に合う飲料として日本酒の引き合いが強まった」(同レストラン関係者)ためだ。安定した利ざやが稼げるアルコール類が拡販できるとなると、日本食はビジネスとしても期待できる。

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