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【政界徒然草】麻生太郎副総理もついに参戦! 衆院福岡6区補選は自民分裂で仁義なき戦いに突入した

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麻生太郎副総理もついに参戦! 衆院福岡6区補選は自民分裂で仁義なき戦いに突入した

政界徒然草更新

 自民党の鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補選(10月23日投開票予定)で、同党の候補者選びが混迷している。党福岡県連と麻生太郎副総理兼財務相は県連会長の長男で、参院議員秘書の蔵内謙氏(35)を擁立した。だが、邦夫氏の次男で同県大川市長の鳩山二郎氏(37)も「父の弔い合戦」を掲げ、二階俊博幹事長に公認を直談判。邦夫氏に近かった国会議員グループにも二郎氏を推す動きがあり、東京都知事選さながらの泥沼分裂劇に発展する可能性がある。

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 「弔い合戦には勝てない。よく考えてほしい」

 8月23日、自民党の古屋圭司選挙対策委員長は、都内のホテルで蔵内氏と極秘裏に面会し、出馬辞退を暗に求めた。党本部はいまだ、蔵内氏にも二郎氏にも公認を出せずにいるが、ともに出馬した場合、二郎氏が断然有利だとする独自調査結果を示したという。

 県連は蔵内氏を公認するよう党本部に申請したが、二郎氏も「もし公認を得られなければ無所属でも出る」と表明している。7月末の東京都知事選では保守分裂の末、自民党の推薦候補が敗れたばかり。国政選挙で再び自滅する事態になれば安倍晋三政権へのダメージも大きい。

 そんな懸念から一本化に動いた古屋氏だが、蔵内氏は頑として首を縦に振らなかった。福岡県連も3日後の8月26日に対応を協議し、蔵内氏支援を貫徹する方針を確認した。

 県連としては「選挙準備にも入っていない今の時期に調査すれば『鳩山』の名が数字で勝るのは当たり前」(同県選出の国会議員)との不満もあり、引き下がる気配はまったくない。

 県連が蔵内氏にこだわるのは「地元に根ざせる人物で、県連が結束して支援できる」からだ。そんな思いの背景には、鳩山邦夫氏への不満がある。

 邦夫氏は平成17年衆院選で、党本部が主導する形で東京から福岡6区に国替えし、当選。麻生内閣では総務相に起用されたが、自民党が野党に転落後の22年、離党して無所属となり、その後また復党した。こうした行動は、ほぼ落下傘候補として国替えした邦夫氏を受け入れた県連らの目には裏切りと映る。また、国替え時に邦夫氏から「世襲はしない」と一筆取っていた経緯もあり、「次こそは自分たちが決めたい」との気持ちが強いのだ。

 県連としては、今回の蔵内氏の公認申請には「手続き上、何ら瑕疵はない」(幹部)はずだった。

 7月末、候補者選考委員会で蔵内氏擁立を決定。福岡県政界に強い影響力を持つ副総理の麻生(衆院福岡8区選出)と古賀誠元幹事長(現職時は衆院福岡7区)の承諾も速やかに取り付けた。

 通例なら、党本部が申請に従ってすんなり公認を出す-はずだったが、自身が選ばれなかったことに納得でいかない二郎氏はすぐさま巻き返しを図った。

 内閣改造・党役員人事を控えた8月1日、二郎氏は自民党本部を訪ねた。面会先は、候補者の公認権を握る党幹事長就任が内定したばかりの二階氏。二郎氏は党本部レベルでの逆転裁定に望みをかけたのだ。

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