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【衝撃事件の核心】人気アプリ「写真袋」は児童ポルノの隠れ蓑となっていた “自画撮り”を次々に投稿した少女の無知と麻痺…

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人気アプリ「写真袋」は児童ポルノの隠れ蓑となっていた “自画撮り”を次々に投稿した少女の無知と麻痺…

衝撃事件の核心更新

 友人と思い出の画像を共有できるスマートフォン向け人気アプリ。その実態は投稿画像の3~4割が児童ポルノだった。驚くべきは少女らが自分で撮影した「自画撮り」ポルノも多かったこと。実は最近の児童ポルノは自画撮りが少なくなく、4割は自分で撮影したものというデータもある。少女たちはなぜ自らの裸をネット空間にさらすのか。

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3~4割が児童ポルノ

 「もはや公然陳列の場を提供している状況。たまたま児童ポルノが集まったというレベルではない」

 画像共有アプリ「写真袋」を摘発した警視庁の捜査関係者はこう話した。

 写真袋は、画像や動画の保管ができるアプリで、「クラス旅行」など投稿者が設定した「合言葉」を入力すれば他の利用者も画像を閲覧できる。煩雑な登録作業がいらないことやアプリのデザインがかわいらしいことから学生を中心に人気を集め、のべ400万人の利用があった。

 ところが同庁と京都府警の捜査で、実際には投稿画像の3~4割が児童ポルノとみられることが判明した。こうした画像の合言葉はツイッターやネット掲示板で拡散され、事実上、不特定多数に公開されていた。

 警視庁と京都府警の共同捜査本部は、写真袋の利用者らを摘発した。児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)容疑で、画像を投稿した兵庫県の無職の男性(23)を書類送検、同容疑の幇助(ほうじょ)で、写真袋運営会社社長の男性を逮捕した。社長の男性についてはその後、東京地検が処分保留としている。

ネットの主人公に

 写真袋はすでに利用できない状態となっているが、別のアプリにユーザーが流れた可能性が高い。怪しい合言葉はまだ飛び交っている。

 警察庁も、別のアプリで児童ポルノが投稿されている状況を把握している。 「以前は『share(シェアー)』などファイル共有ソフトで流通していたが、摘発が進んでアプリに取って代わってきている」と担当者。さらにアプリはスマートフォンで操作でき、より若者に親しみやすい分、「自分の体を撮影し、自ら送ってしまうケースも少なくないようだ」と、危機感をにじませる。

 警察庁はこうした画像を「自画撮り」として分類。今年6月までに全国警察が身元を特定した児童ポルノ被害者の41%が自画撮り画像によるもので、「買春」や「盗撮」を上回った。

 ネット上のトラブル相談を受ける「全国webカウンセリング協議会」(東京)も、自画撮りの懸念を抱いている。「携帯が簡単に手に入り、親に隠れて自由にネット空間とつながれる時代。特にアプリは子供が日常使っているもので、悪いモノに手を出している感覚がない」と、安川雅史理事長は分析する。

 画像共有アプリでは、投稿者は閲覧者からの利用料の一部を受け取れることから、自画撮りを投稿する理由の一つは「小遣い稼ぎ」だ。

 そして「ちやほやされたい」という願望も。「普段注目を浴びることのない子が、利用者にもてはやされどんどん過激な投稿をするケースは少なくない」と、風俗ジャーナリストの青山照彦氏は話す。実際にはカメラの前に1人なので恥ずかしさはないようで、不特定多数の前に裸を公開していることと同義だと、気付いていない子供が多いらしい。

 安川理事長は、「スマホやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及で、幼い頃から親に写真を撮られ慣れているというのも、自画撮りに抵抗がない理由の一つだろう」と分析。同協議会には、アプリを通して得た自画撮りの児童ポルノを逆手に、2人で会うよう脅されている、との相談も寄せられている。

 同協議会などによると、自画撮り画像は小学生から、男女ともに出回っている。安川理事長は「児童ポルノの被害者は低年齢化している。ネットに画像が拡散した際の問題点を家庭でも話し合うことが重要」と呼びかけている。