産経ニュース for mobile

【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】「左傾」強める歴史教科書「ゆとり教育」「左翼史観教育」に戻ることは許されない

記事詳細

「左傾」強める歴史教科書「ゆとり教育」「左翼史観教育」に戻ることは許されない

櫻井よしこ 美しき勁き国へ更新
櫻井よしこ氏 1/1枚

 平昌五輪で、韓国が北朝鮮の攻勢に翻弄されている。だが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も秘書室長(官房長官)の任鍾●(=析の下に日)(イム・ジョンソク)氏もまんざらではない表情なのは、韓国より北朝鮮の方がより善く正しい存在だと考えているからか。そんな彼らが政権を取り得たのは年来の北朝鮮による情報工作の結果であろう。

<< 下に続く >>

 韓国の土台は明らかに反韓国的教育によって蝕(むしば)まれてきた。わが国の教育もいま、再び危うい局面にある。事実を曲げて日本の歴史を非難する教科書が少なくない。教科書の偏向を是正することなしには、わが国の土台も蝕まれ、中韓が仕掛ける歴史戦には未来永劫(えいごう)勝てないだろう。

 中韓両国は今年、戦時中の徴用工問題で対日攻勢を強めるだろう。同問題をわが国の教科書会社は、東京書籍、実教出版、清水書院、山川出版、第一学習社などが「強制連行」だと記述している。

 しかし、徴用工は強制連行ではない。徴用工に関わった日本人や、徴用工として渡日した朝鮮人が残した著作の数々は教科書の記述とは全くの別世界を描いている。

 『朝鮮總督府官吏 最後の証言』(桜の花出版)で、当時を証言した西川清氏は江原道(カンウォンド)の朝鮮人知事の下で内務課長などを務めた。私は氏に直接話を聞いたが、氏は徴用は行政府による説得と納得の募集であり、納得しない人は徴用に応じなかった、決して強要ではなかったと語った。

 鄭忠海(チョンチュンヘ)氏は『朝鮮人徴用工の手記』(河合出版)で、寝具から食事まで、手厚く準備されていたと語っている。

 学校ではこうした事実を子供たちに教え、中韓の主張ではなく、事実に基づいて日本人として考える力を養ってやるべきだ。

 だが、日本の教育現場は逆方向に進んでいる。2月の日教組の教育研究全国集会では中韓の反日歴史教育に歩調を合わせるかのような実践例が報告された。平和教育として、昭和6年の満州事変から大東亜戦争終結までを「十五年戦争」として小学生に教えているという。「十五年戦争」は、日本がずっと「侵略戦争」を続けていたという強い否定的な意味を含んでいる。そのこと自体、誤りで、小学生に教えるのは不適切だ。

 郷土愛を育てるために郷土の英雄について教えるのは、「現状肯定の危険性」につながり、「社会の矛盾や格差、搾取、支配者の狙い」に注目させるべきだとも指摘された。

 思い出すのは、聖徳太子の名前を「厩戸王(うまやどのおう)」に変えるという、昨年の文部科学省の発表である。案は批判を受けて挫折したが、歴史上の偉人を削除する方針はその後も続いている。拓殖大学客員教授の藤岡信勝氏は、背景に日本学術会議史学委員会高校歴史教育分科会などと連携する「高大連携歴史教育研究会」があり、文科省も同調していると喝破する。