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「天地神明に誓ってケナタッチ氏と事前に連絡していない!!」 共謀罪対策弁護団・海渡雄一氏、“黒幕”疑惑を否定

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「天地神明に誓ってケナタッチ氏と事前に連絡していない!!」 共謀罪対策弁護団・海渡雄一氏、“黒幕”疑惑を否定

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政府の対応を批判する、共謀罪対策弁護団共同代表の海渡雄一弁護士(中央)ら=12日午後、衆院第2議員会館 1/1枚

 テロ等準備罪を新設した改正組織犯罪処罰法の廃止を求める弁護士らでつくる「共謀罪対策弁護団」が12日、国会内で記者会見した。同弁護団の共同代表に就任した海渡雄一弁護士は法案審議中、衆院法務委員会で反対意見を表明し、その直後にプライバシーに関する国連特別報告者、ケナタッチ氏が改正法成立への懸念を表明した。両氏の主張には複数の類似点があり、2人が事前に連携していた可能性もあるが、海渡氏は会見で「天地神明に誓って、事前に連絡を取り合っていない」と説明した。

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 同弁護団は、ケナタッチ氏の懸念表明に対し日本政府が8月21日付で公開した反論が不十分などとして、改正法の廃止を主張している。

 海渡氏は記者会見で、自身とケナタッチ氏の主張に類似点があることについて見解を求められると、「法律の問題点を指摘しているあらゆる人が同じことを言っている。僕の発言とケナタッチさんの発言は文章としては似ていなくて、趣旨が同じというだけのこと」と説明した。

 さらに「刑事法規にとって重要な明確性が欠けていること、プライバシーを侵害する捜査の危険性があることという2点においては、法案に反対した人全ての見解が重なっていた」と続けた。

 ケナタッチ氏の懸念表明は、事前に政府から説明を受けることなく、日本人弁護士5人とメールを交換した上で行われた。政府内にはこうしたケナタッチ氏のやり方に対し、「公平性に欠ける」などと不信感が強い。

 海渡氏はこの点について聞かれると、「そういうご質問はあり得ると思うが、少なくとも法案の審議がすでに始まっていて、すぐに対応を開始しないと、法律が成立してしまう状況だった」と指摘した。

 その上で「(ケナタッチ氏は)『自分の意見について、間違っている点があるならすぐに指摘してくれ。いくらでも改めるつもりはある』と書いていた。そういう意味では、本来もっと前の段階で接触があって、非公式のやりとりができればよかったのかもしれない」と述べた。

 海渡氏はさらに続けて「しかし、それができていない状態の中で『非公式のやりとりをやっているのでは間に合わない』と考えられたのではないか」とケナタッチ氏に配慮をみせた。

 ケナタッチ氏が懸念表明前にメールをしていたとされる日本人弁護士5人については「その5人が誰か、僕は残念ながら知りません」と述べた。