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【山尾志桜里氏不倫報道】“山尾節”は影を潜め、逃げるように国会を後に…

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“山尾節”は影を潜め、逃げるように国会を後に…

山尾志桜里氏不倫報道更新
民進党に離党届を提出し、厳しい表情で取材対応する山尾志桜里氏=7日夜、国会 1/1枚

 発足したばかりの前原誠司・民進党執行部に衝撃が走った。不倫疑惑報道を受け離党届を提出した山尾志桜里元政調会長は7日夜、不貞行為は否定したが、記者団の質問には一切答えなかった。これまで舌鋒鋭く政府を追及してきた姿勢は影を潜め、説明責任は十分果たされなかった。前原氏が一時、山尾氏を執行部に残そうとした失態も重なり、10月に行われる3つの衆院補欠選挙は厳しい戦いとなりそうだ。

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 「ともに闘ってきた同志でもある子育てに奮闘するお母さんをはじめ、本当に申し訳ありません」

 山尾氏は離党届提出後の記者会見の冒頭、目を潤ませながら謝罪した。ただ、用意した文章を読み上げただけで、無言で国会を後にした。

 山尾氏は、交際相手と報じられた倉持麟太郎弁護士について、政策ブレーンとして政策の立案やスピーチ原稿の作成作業を手伝ってもらったと説明。一緒に都内のホテルで宿泊したとされた夜は「1人で宿泊した」と釈明した。しかし、それ以外の事実関係は具体的に明らかにしなかった。

 逃げるように去った山尾氏に代わり大島敦幹事長が記者団の質問に応じたが、「個人の問題で、立ち入ることができない」などと曖昧な答えを繰り返した。10月の衆院3補選への影響は「ないとはいえない」と語った。

 前原氏は2日、いったん山尾氏を幹事長に内定した。複数の党重鎮や側近が政治経験の乏しさを懸念して再考を求めても、前原氏は山尾氏を「代表代行」として執行部に残すことを検討した。「大島氏が山尾氏を執行部から外すよう求めた」(党関係者)ことで、前原氏も事態の深刻さに気付いたようだ。

 離党劇は10月の衆院3補選にも影響を与えそうだ。3補選はいずれも自民党前職の死去に伴う弔い合戦の色彩が強く、「ただでさえ民進党に厳しい戦い」(党幹部)とされている。

 前原氏は山尾氏の議員辞職を回避し、不利な補選がさらに増える事態は食い止めた。ただ、目玉人事として山尾氏に固執したことは党全体のイメージを大きく失墜させ、補選の戦いをさらに厳しくしたといえる。

 一方、倉持氏は7日夜、「山尾議員との間に男女関係はないが、結果的に誤解を生じさせるような状況があったことについて深く反省している」などとするコメントを発表した。(水内茂幸)